里山で水害を体験して地域防災について考える
レポート
JR小松駅から20分程のところにある小松市上麦口町。
この場所を水害が襲ったのが3年前の令和4年8月4日
川が氾濫し道路が使えずに孤立、昼の平日の時間で、
若い世代は仕事に行き、残った人で公民館へ避難したものの
公民館の隣は川が増水し非常に怖い思いをしました
それを伝え、今後に生かす取り組みです
当日のスケジュール
★当日タイムスケジュール
08:30 受付開始
09:00 集合挨拶
セミナー 青木賢人先生(金沢大学)
「水害に備えるためにハザードマップを見てみよう」
フィールドワーク 実際に歩く
11:30 作業終了
12:00 アンケート、昼食弁当
13:00 終了
実施内容
この日は14名の方にご参加いただき、スタッフを加えた総勢20名で活動を行いました。
最初に上麦口町公民館で、茗荷の里ままくち、
こまつNPOセンター、損保ジャパンの方の挨拶のあと
昨年に続き、金沢大学の青木賢人先生を招き
「水害に備えるためにハザードマップを見てみよう」
というテーマでお話をききました
3年前の画像を見ながら、この水害についての解説をしていただきました
青木先生は現在の小松市ハザードマップの作成にも携わっておられ、
ハザードマップを作成するときには150年に一度の災害を想定する場合
また、東日本大震災の時からは、1000年に一度の災害を想定して考えるという
お話を聞きました。
実際に地形や川を見るためにフィールドワーク
みょうがの里ままくちのスタッフの皆さんが
8月4日当時の状況を説明しながらの散策
通常でも砂防ダムがあったり、がけ崩れ防止の工事がされていたりと
地形的に災害が起こりやすい地域ではあるが、これまでは大きな災害がなかった
3年前の教訓として、何が起こるかわからないという事を意識づけされ
防災の準備をするという事が重要であると考えるようになったこと大切だと考えます
公民館横のさわかみ川
この川が対岸の田んぼを超える水位、公民館すぐ下まで増水し、非常に危険な状態まで水が迫りました。
散策後公民館でワークショップ
3つのチームに分かれいろいろな意見を出し合いました
残念ながら災害が身近になってきた昨今、上麦口町という
山間の限界集落は有事にどのようにして対応すべきか
また参加者の皆さんが住まいしている場所ではどのように
対応していくべきか?を考えるきっかけの事業となりました
このイベントで得られたこと
・金沢大学の青木先生からハザードマップをどのように見るのかというノウハウを作成者側の立場で解説していただき、非常にわかりやすく理解ができた
・ハザードマップを意識して実際に町を歩くことで、実際に水害が起こった場合のことを想定してマップを見ることができた
参加者の声
- 話を聞いて、足で歩いて目で見て、語り合う流れがとても良かったです。(60代)
- 防災を意識するいいきっかけになりました。(40代)
- 立地条件が異なる地区の方々が集まってのチームワークができてよかった。色んな考えがもらえた。(30代)
- 改めて災害のことを考えたので良かったです。(50代)
- 金沢大学の先生のお話がとても勉強になりました(50代)
イベント実施結果
- 参加者数
- 14
- アンケート回答数
- 14
- 参加者満足度
- 71%
- 実施してよかった点
令和4年の水害の教訓を伝え、当たり前に起きる自然災害にどのような心構えで対応するべきかを、実際の体験談を踏まえた内容のイベントにできたことがよかったと考えています
- 実施して苦労した点
参加者は当然上麦口町の方ではないので、実際にお住いの地域と照らし合わせてという観点で「自分事」にするための工夫を青木先生とともにさせていただいた点です
- 特に寄付が活きたと感じた点
SNSによる有料広告を活用することで、これまで上麦口町を知らなかった方にもこの取り組みを通じ情報を届けることができ、参加してもらえました
メディア掲載
北國新聞社 朝刊掲載(2025.7.7)地域防災を考える 小松・上麦口町
- 主催・共催
・主催:茗荷の里ままくち
・共催:NPO法人こまつNPOセンター- 協力・後援等
・協力:小松市上麦口町
・協力:(一財)こまつ里山SDGs倶楽部
・協力:認定NPO法人日本NPOセンター- 協賛
- 損害保険ジャパン株式会社