[宮城]シナイモツゴ郷の会 みんなで守る水辺の自然
「ゼニタナゴと出会い、自然の恵みを味わう!」
■プログラム実施日:2012年9月30日(日)
■当日の大まかなスケジュール
開催前から、台風17、18号の接近、通過に伴い、当日開催まで天候を見ながらの準備となりましたが、無事晴天プログラムで開催することができました。
大崎市鹿島台広長地区で、かしまだいシナイモツゴ郷のつくり手の会の指導のもと、小学生、高校生、保護者、スタッフという幅広い年代で、「シナイモツゴ郷の米」稲刈り体験を行いました。
昼食時には、新米のシナイモツゴ郷の米おにぎりをいただき、各団体の活動紹介。午後からは、絶滅危惧種に指定されている「ゼニタナゴ」の繁殖池(ため池)で、観察会。
ため池の水で育ったシナイモツゴ郷の米と希少生物ゼニタナゴのつながりを知る1日のプログラムとなりました。
9:00~ 仙台駅出発、貸切バスで移動
10:15 大崎市鹿島台駅到着。大崎圏参加者、合流
10:45~ 大崎市鹿島台の広長地区にて開会式、シナイモツゴ郷の米の稲刈り体験
12:30~ 昼食
14:00~ 繁殖池でゼニタナゴの観察
15:30~ 大崎市出発、17時仙台駅へ到着
【稲刈りのレクチャー】
【束ね方のコツを教えてもらう】
【刈った稲をはざ掛け】
【コンバインに乗って稲刈り】
■プログラムを実施して
・参加人数:34名 アンケート回答者:31名(大人12、子ども19)
・参加された方の満足度(割合):満足度 96.4%
■参加者の感想
・ 絶滅しないように守ること・・・関わる人だけが行動してくれていること。何も知らなかった事が多かったです。
体験と話しを聞くことができて、とても楽しい良い経験になりました。(40代女性)
・ 自然の大切さを改めて知りました。シナイモツゴをふやしてほしいです。(40代女性)
・ 目で見て、直接触れて、自分たちを取りまく環境の現状を知ることができた。(40代女性)
・ 地域皆様の頑張りを感じました。これからもがんばってください。(40代女性)
・ 稲刈りをする子供達の真剣な顔に感動しました。(40代男性)
・ お米のおいしさ(30代女性)
Q、今回の体験では、何が楽しかったですか?(参加した小学生へ)
・ 魚をみたこと。(小学2年男子)
・ ゼニタナゴとシナイモツゴの観察。(小学6年女子、小学5年男子)
・ 稲刈り、コンバインにのれたこと。(小学5年男子)
【午後のゼニタナゴの観察】
■プログラムを実施して苦労した点
・ 前回の反省点であった、打合せを綿密に行い役割分担確認したことで、臨機応変に対応することができた。
・ 地元の小学生の参加が当日キャンセルもあり、半数になってしまった。
キャンセルについての説明は行っているが、今後は、参加いただく方へ、キャンセルのないよう声掛けをするとともに、実施団体へも案内をお願いする際は、合わせて伝えてもらうようにする。
・ 当日は晴天に恵まれたが、台風の接近に伴い、当日までの連絡等をどのように行うか天候を見ながらの判断が難しかった。
・ 昼食の際、実施団体からの活動説明では小学生には難しい部分もあり、今後は検討が必要。
・ 長靴を履いての体験の際、長靴を着用するタイミングを上手く伝えることができなかった。次回こういったプログラムを実施する際は、打合せの段階で確認し、適宜、参加者へアナウンスできるようにしたい。
・ 稲刈り体験では、コンバインに試乗する時間を設けたが、時間の関係もあり、すべての小学生が乗ることができなかった。 希望者は全員が乗ることができるよう対応したが、次回は、不公平感が残らないよう時間配分を考えて望みたい。
■プログラムを実施してよかった点
・ 「NPO法人シナイモツゴ郷の会」と協働団体である、「かしまだいシナイモゴ郷の米つくり手の会」だけでなく、地域のみなさんが田んぼのあぜ道の整備、繁殖池まで通路の草刈りをしてくれ、地域全体で希少生物を守っているということを知る機会となった。
・ 広長地区での稲刈り体験では、参加者、実施団体とで、作業を通して交流がもてた。
・ 参加者に、農業と自然環境のつながりを深める良い機会となった。
■特に、寄付が活きたなーと感じた点
・ 今回もアンケートに回答した参加者のほとんどが、今後も参加したいと記載があり、自然環境や生き物に興味を持ってもらうきっかけづくりに繋がった。
・ 仙台圏からの参加者に加え、地元の小学生、高校生が参加し、広がりのある体験になった。
・ 前回開催した「自然と触れ合う 水辺の貴重な生き物観察会」に参加した親子が5組、参加し、「前回のシナイモツゴがとても楽しかったから(アンケート原文)」といった声が聞かれ、NPOの環境プログラムへ引き続き、興味関心を持ってもらうことができた。