[大阪]鵜殿ヨシ原研究所 世界無形文化遺産・雅楽のヨシ原、鵜殿を育てよう
雅楽(ががく)を支える「鵜殿(うどの)のヨシ原」
■プログラム実施日
10月14日(日) 集合10時~解散15時
■当日の大まかなスケジュール
4メートルを越えるほどに育った「ヨシ」のなかを、ぐんぐん歩いていきます。
途中で、ヨシの環境のお話や、ヨシ原の植物、動物の解説を聞きました。お弁当のあとは雅楽の楽器「ひちりき」の生演奏とお話、材料には鵜殿のヨシが昔から最適とされています。風にそよぐヨシが奏でる音のような「ひちりき」の音楽に、参加者みんな聴き惚れるひとときでした。そんな日本の伝統文化も支え、自然環境も豊かにするヨシを守っていくために、まずはヨシ原のことをよく知る、という一日となりました。
【ヨシ原の中へ入っていきます。】 | 【ヨシだけではなく、多様な植物も。】 |
【穂を垂れるヨシ。】 | 【ひちりき演奏に耳を傾ける。】 |
■プログラムを実施して
・参加人数:35名 アンケート回答者:31名
・参加された方の満足度(割合):満足度 85%
■参加者の感想
・大阪にこんな自然があることに驚いた。
・360度に開ける空を、もういちど見に来たい。
・環境保全だけでなく、歴史や文化を感じることができ、大満足。
・ひちりき演奏に感動。オギ飛ばしが面白かった。
・ヨシと思っていたものに、3種類もあり驚いた。
■プログラムを実施して苦労した点
1.広報
初めての方や様々な年齢の方のご参加が増加するよう広報の方法を工夫しました。チラシの配布先や情報の掲載媒体、方法を増やしたり、様々な催しに参加して案内やチラシの配布を行ったりしました。その効果は、初めて参加の方や若い世代、家族でのご参加が増加したことに現れたと思います。
また参加者は開催場所の大阪府高槻市(大阪府北東部)が3分の1、他は大阪府北東部、大阪市、大阪府南部、兵庫県、奈良県と今までより広範囲からとなりました。
2.事前準備:ヨシ群落を育てる
ヨシ原という自然環境への理解を深めてもらおうと、ヨシの成長の手入れ(つる性植物抜き、水やり)を続けて、良好なヨシ群落が育ちました。春から夏、10月まで毎週、ヨシの成長を調査し続々と生えるツル草を抜くなどを続けるのは根気と熱意が必要でした。多数のボランティアメンバーが、この秋の観察会、冬のヨシ刈りで参加の方々に知ってもらうことを楽しみにしていました。
■プログラムを実施してよかった点
自然観察にくわえ、雅楽を篳篥(ひちりき)の生演奏とお話によって参加者に親しんで頂くことで、鵜殿で良いヨシが育っているから楽器が作られること、豊かな自然環境が伝統文化を支えていることが伝わったと思います。
■特に、支援が活きたなーと感じた点
・広報に費用をかけられたので、今まで少なかった若い世代や遠方からの参加者が増えました。
・寄付をヨシの成長の手入れや調査に関する道具の購入などの費用に充てることができたので、活動を効果的に継続して行うことができた。