[大阪]鵜殿ヨシ原研究所 世界無形文化遺産・雅楽のヨシ原、鵜殿を育てよう
秋、鵜殿のヨシ原は金・銀・銅の輝き!?
■プログラム実施日
11月18日(日) 集合10時~解散15時
■当日の大まかなスケジュール
午前、鵜殿のヨシ原を堤防の上を歩いて観察をした。ヨシ、オギ、セイタカヨシの穂が色づき、分布の様子が良く分かる時期です。高い位置からヨシ原を見渡したり、ヨシ原の中を歩いて、ヨシ、オギ、セイタカヨシの違いを観察しました。穂の色は金、銀、銅に輝いていました。ヨシが育っている場所で、手入れがされている場所、いない場所を比べました。草抜きや配水に工夫をしている所のヨシは背が高く美しい群落に育っています。淀川沿いの道路に出て送電鉄塔に止まる野鳥を観察、冬にはハヤブサやオオタカが止まる場所です。
午後 ヨシ原の中で雅楽の演奏を楽しみました。ヨシが楽器になるまでや雅楽と鵜殿のヨシ原の関係などのお話を聞きました。淀川沿いを歩きながら鵜殿の環境変化について観察、新名神高速道路の建設予定についての説明が行われました。
【ずいぶん褐色に色づきました。】 | 【鵜殿の草もみじ、オギの茎が赤く。】 |
【アオサギも当日見られました】 |
【ひちりき、龍笛の演奏。】 |
■プログラムを実施して
・参加人数:31名 アンケート回答者:17名
・参加された方の満足度(割合):満足度 86%
■参加者の感想
・小山先生とスタッフのかた、地域のみなさんが一生懸命取り組まれていました。
・淀川がずっと生活に常にありましたが、対岸のこと知りませんでした。見るものすべて新鮮でした。
・十把一絡げでススキと思っていたが、オギであった。
・好天に恵まれて、穂の美しさ。
・季節を変えて参加したいですね。
■プログラムを実施して苦労した点
・雅楽の演奏と鵜殿のヨシ原の関係について参加者へのどのように伝えれば良いかを工夫しました。鵜殿のヨシ原のヨシが楽器「ひちりき」になり、世界無形文化遺産をささえています。検討の結果、演奏をされる方々から、演奏の他に、刈り取ったヨシが楽器になるまでの工程の説明や、ひちりきに適したヨシが数少なくなっている要因、今後はさらに自然環境への悪影響が懸念されることなどのお話を行うこととしました。
■プログラムを実施してよかった点
・参加者からは、雅楽の演奏が素晴らしかったと多く感想を寄せられました。また、演奏の方々からはご参加の方々に、演奏に加えて鵜殿への思いを(鵜殿のヨシの素晴らしさ、希少性、保護の必要など)伝えることができて良かったと感想を頂きました。豊かな自然環境によって日本文化が支えられていることをこれからも伝えていきたいと思います。
・アンケートや感想に、観察会やヨシの刈り取りへのご参加や、保全活動の継続を希望される声を頂きました。とても嬉しいことで、私たちの活動の意欲や責任が高まりました。
■特に、支援が活きたなーと感じた点
・観察コースの通路を歩きやすいように、ぬかるみやすいところや穴があるところは、板を置いて対策をしました。数ヵ所あったので、板の用意や設置、回収に人手と費用がかかりました。安全に観察を行うことができました。