[大阪]鵜殿ヨシ原研究所 世界無形文化遺産・雅楽のヨシ原、鵜殿を育てよう

「ヨシ刈り、ヨシ集め」で鵜殿のヨシ原を育てよう。

■実施日
2013年1月20日(日) 集合10時~解散15時

 

 

■当日の大まかなスケジュール

 

午前は、

鵜殿のヨシは4~5mにも大きくなりますので、事前に草刈り機で刈り倒しておきました。

倒れた草の中からヨシをぴっぱり出します。ヨシは茶色の穂が目印、集めたヨシはわら縄で束ねます。

 

昼食と休憩、

天理大学雅楽部有志による雅楽の演奏、楽器ひちりきの説明、鵜殿のヨシだけが楽器ひちりきの材料に適していることなどの説明。鵜殿は世界無形文化遺産、雅楽を支えています。

 

午後は、

たくさんのヨシ束ができあがったので、担いで運び集めました。また、どんどんヨシ束を作りました。後日、さらにたくさんヨシ束を作り2月上旬にヨシのピラミッドを作る予定です。

活動場所から堤防に帰りながら、鵜殿の中でも育つ場所による生育の違いを観察しました。

希少な植物、ノウルシの芽生えを観察しました。ヨシ原焼き後にたくさん見られます。

新名神高速道路の建設工事が鵜殿の自然と生き物、雅楽に深刻な影響を与えることの説明。

身近な希少な自然を守ることについて考えました。

 

 
【刈り取ってあるヨシを運び出します】 【ひもで結んで、たばにして】

【ひちりき演奏もありました】

【落ち穂を拾うように】
 

 


■イベントを実施して


・参加人数:41名 アンケート回答者:27名
・参加された方の満足度(割合):満足度 82%

 

 

■参加者の感想

・実際に体を動かしてヨシに関われたので楽しかった。

 

・環境保全について実際現地でお話がきいて心に残った。

 

・今回初めてヨシを集めたり縄でしばったりして日頃の皆さんのご苦労を知る体験ができてよかったです。次もまた参加したいと思います。

 

・ヨシ原を保全するのがたいへんであることを感じました。しかし自然の大切さをあらためて思いました。

 

・川原に葦というのは普通の景色なのに保全しなければならないほど人為的介入が尽大だと実感した。

 

 

■イベントを実施して苦労した点

・事前の準備に相応の費用とボランティアの参加を必要とするので、準備段階での参加者を集めるのが大変でした。

 

・参加者から「SAVE JAPANプロジェクトのことは説明を受けたが、直接、会社の方のお話を聞きたかった」との声がありました。

 

 

■イベントを実施してよかった点 

・観察に加え、ヨシを利活用できるようにヨシを刈り集めることでヨシ原の自然と生き物を役立つことができました。 

 

・自然と文化のつながりを、ヨシ刈りをして、雅楽のひちりきの音色を聴くことで理解を深めてもらえたようです。 

 

 

■特に、支援が活きたなーと感じた点

・事前の準備は、多数の参加者が安全に活動できるよう、広い面積でヨシを刈ってヨシ束を作りました。準備は、刈り払い機械による刈り倒し、ヨシや草を抱えて活動地に運び出しを行いました。当日は活動地でヨシを選別してヨシ束を多数作りました。後日にヨシをピラミッド状建てました。

 

・鵜殿のヨシ原のヨシは4~5mと背が高く竹のように堅いです。草刈り鎌を使っての刈り取りは初めての方には難しく危ないです。刈った後に集めてヨシ紙の材料やバイオ燃料化試作に活用します。また、100人の参加者が安全に活動するには広い面積が必要になります。そのため、1月7日から連日、準備を行いました。機械の刈り払いのプロに委託しヨシなどを広い面積で刈り倒しました。ヨシなどの草が一定の方向に倒れているので、当日はとても集めやすく多数のヨシ束ができました。また、刈り跡も鎌で刈った跡ほど尖っていないので安全性を高めることができました。寄付が無ければ、プロを雇うことはできませんでした。多数の方々が参加いただけるような場所づくりができなかったと思います。

 

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