子どもだけでキャンプに挑戦「自然の中に暮らす生き物やフィールド探検 ~キャンプ・デビューしよう!~」
レポート
NPO環〜WAが保全している里山には、猛禽類が飛来し、
ウラシマソウやユキノシタなどの希少植物、国蝶オオムラサキが好むエノキ、
ミツバチが飛び回る種々の草木花が生息しています。
今回は、初の試み!子どもだけのキッズキャンプを実施しました。
場所は、NPO環~WAの保全フィールドでもある「しもはじ埴輪キャンプ場」の山桜サイト。
このイベントは、当初、3月を予定していましたが、
天候不良に伴い延期し、5月の開催となりました。
当日は、前日の天気の影響で、学校行事(運動会など)と重なってしまい、
参加できなかった子どもたちもいました。
その中でも8人の子どもたちが集まり開催。子どもたちだけで無事やりとげました!
普段なら、お父さんやお母さんたちと一緒にキャンプする中、
ひとり、兄弟姉妹でのキャンプ。不安もあったと思います。
ですが、活動の中では、自身で考えたり、作ったり、行動したり、
子どもたち同士がお互いに協力しあう様子も垣間見えました。
初対面の参加者がいる中で、すぐに打ち解け、楽しみながら、キャンプができたと思います。
また、夜の森探索では、残念ながら、ふくろうの声を聞くことはできませんでしたが、
ライトなどで樹木を照らしながら、夜の生き物たちを見つけたり、
朝早くには、テントの中からも野鳥たちのさまざまな声が聞こえるなど、
自然の中で生きる生物をリアルに感じることができました。
小枝や葉っぱを使って焚き火。
マシュマロを焼くための棒は、木の枝を使ってナイフで削り、串を作る。
焚き火の光、風や虫の音を楽しむ。
自然から学ぶことはたくさん!
子どもたちだけのキャンプ。自然を大満喫したイベントとなりました。
当日のスケジュール
1日目(5月20日)
14:50 集合
15:00 開会式
15:15 テント設営
16:00 火おこし、焚火
17:00 夕食作り(食材や調理器具は各自用意)
19:00 夜の森探索「ふくろうを探そう!」・花火
21:00 就寝
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2日目(5月21日)
06:00 起床・朝食づくり
07:45 後片付け・テント撤収
08:45 閉会式・ふりかえり
09:15 解散
実施内容
第2弾は、NPO環~WAが運営するキャンプ場「しもはじ埴輪キャンプ場」の山桜サイトで
キッズキャンプを開催しました!
当日は、8人のキッズキャンパーたちが集まりました。
開会式では、キッズキャンプを見守る、
キャンプの先生、江橋さん、大和さんから挨拶をいただきました。

さっそく、テント設営スタート!!
自由にテントを設営していきます。
テントの大きさやデザインもさまざま。
ポールを組立てたり、ワンタッチ設営できるものも・・・!



当日は、風が少し強く吹いていたため、ペグでしっかりと固定していきます。
テントの他、テーブルやイスなども自分たちで考え、レイアウトを考えてセッティングします。テーブルや焚き火台のセットがうまくいかない子がいると、
みんなで考えて、協力しながら進めていきます。

テント等の設営が終わったところで、
早速、焚き火の準備です。

「これから焚き火をします!」とキャンプリーダーからの声かけに準備する子どもたち。
「杉の葉を着火剤に細い枝などをあつめて火おこしをしよう」と江橋さん。
子どもたちは、キャンプ経験者ということもあり、慣れたように杉の葉や枝を集めてきます。


「細い順に並べておくといいんだよ」と教えてくれた子どもたち。
前日の天気が悪かった影響もあり、杉の葉や枝も湿り気がありましたが、
何とか、火おこしすることができました。

自分たちで持参した焚き火台でも火おこし。
麻ひもをほぐして、杉の葉と一緒にくべて、
火が着いたら、火ふき棒を使って、空気を送り込みます。火が安定したところでちょっぴりおやつタイム!
みんなで中央の焚き火台に集まり、マシュマロを焼いたり、
クッキーを挟んでマシュマロサンドを作ったりと楽しんでいました。


夕飯は、各自持参。それぞれの場所で食べるかと思ったら・・・みんなでシェアして食べていました!
初めましてのメンバーがいるにも関わらず、いつの間にか、お友だちそして仲間になっている様子。

山桜サイトは、森に囲まれていることもあり、
バッタやてんとう虫、耳をすませると鳥の鳴き声も・・・。
自然の中でのキャンプの醍醐味ですね!

夜はお待ちかねの森探索「ふくろうを探そう」!
2人1組になって、森の中を探索に出かけます。
懐中電灯のみで恐る恐る、くら~い森の中へ。

途中、目印を見つけながら。足元に気をつけて進みます。
風の音や生き物の声が聞こえる中、ちょっとしたプレゼントが・・・!

今回のキッズキャンプでは、残念ながらふくろうの声を聴けませんでしたが、
しもはじの夜の森には、時々ふくろうの声が響くそうです!!
無事、全員が探索から戻ってきたところで、花火もしました。
1日目が終了!おやすみなさいzzzzZ。

起床は6時でしたが、
5時前には何人かが起きてきて、みんなで焚き火を囲んでのんびり。


準備ができた子たちから、朝ごはんタイム。
・ハムチーズホットサンド
・あったかポトフ
ほどよく焦げ目をつけて、
パンの耳もサクサク食感で、ポトフと一緒に食べると格別!
自然の中で食べると、普段以上に美味しく、ポトフも身体に染み渡ります!
朝食後は、テントの撤収を進めます。


撤収ができたところで、閉会式。
キャンプの先生方、みんなで最後に挨拶をして無事、終了!
お疲れ様でした!!!
見守っていたご家族の皆さんも
「普段、どうしても一緒にいると口を出してしまいますが、
子どもたちだけで楽しんでいたようでキッズキャンプに参加してよかったです」
子どもたちからも「夜の散歩が楽しかった!」
「みんなで夜ごはんをシェアして食べたのが楽しかった!」
など、感想をいただきました。
今回、初開催の「キッズキャンプ」。
残念ながら、当日、運動会などと重なり参加できなかった方、
日帰りで参加した方々がいましたが、無事、ケガなどもなく終えることができました。
キッズキャンプに参加した子どもたち。
キャンプの先生方、保護者の皆さん、本当にお疲れ様でした!

今回のレポート動画をまとめました。
ぜひ、こちらもご覧ください!
このイベントで得られたこと
・同じ活動をする(テント設営、焚き火、食事づくりなど)をするので、
子どもたちが互いに協力しあう、助け合う姿が自然に生まれていた。
・参加した子どもが8人(4組)だったことで、全体の子どもの動く姿がよく見えた。もっと人数が多くても可能だろうと感じた。
・親から離れることで、子ども自身が「自分で(自分たちで)やらなくては」という意識が醸成されたのではないか。
・親も別サイトにキャンプを張っていたが、遠目に見える場所のようだった。その程度の距離がいいのだろう。
・夜の森散歩では、昼間の森とはかなり異なる雰囲気を味わうことができた。
訪れることもあるというフクロウの鳴き声が聞こえないかと耳をすます子どもたち。
ライトなどで樹木を照らすと、夜の生き物たちが動きそうな気配を感じていたようだ。
・朝早くには、テントの中でも周囲の野鳥たちのさまざまな声が聞こえ、
自然の中で生きる生物をリアルに感じることができたようだ。
参加者の声
- 夜のさんぽがたのしかった。
- みんなで夜ごはんをシェアしたのが楽しかったです。
- 協力して料理をつくったのが楽しかったです。テントに荷物を入れるのも楽しくて、いい経験になりました。
イベント実施結果
- 参加者数
- 8
- アンケート回答数
- 4
- 参加者満足度
- 85%
- 実施してよかった点
・それぞれが自分たちのキャンプをしているということもあり、参加した子どもの個性が活動の中でよく見えた。
・親がいない状況ゆえに、いつものキャンプでは親依存になっていることを自分でしなくてはならず、子ども自身の自立意識を目覚めさせることになっていた。
・兄弟姉妹での参加があり、日ごろの関係が見えるとともに、互いが協力する様子がほほえましかった。
・3月末の開催だと日暮れが早かっただろうが、5月になったことで日が延びたので、明るいうちの活動がゆっくりできた。
・上記のことから、15時開始とは言っても余裕のあるスケジュールになった。- 実施して苦労した点
・延期したことで運動会と日程が重なり、参加者の満足が十分に達成できなかったと思われる。
・子どもが活動するペースや関心には大人とは違う感覚があり、それを「待つ」「見届ける」という余裕が必要。つい待ちきれずに声をかけてしまうことがあり、そのことで子どもの行動や思考を寸断してしまうことがあった。- 特に寄付が活きたと感じた点
・会場費でキャンプエリアを確保し、保護者が立ち入らない子どもたちだけの環境を整えることができた。
・子どもの指導とキャンプ技術に長けた方に講師を依頼することができた。
・ソロテントや寝袋、焚火台など最低限のキャンプセットを購入できたことで、キャンプ用品を持っていない子どもたち含め全員が、設営から火おこし、食事づくり、撤収まで全ての工程を体験することができた。
- 主催・共催
- NPO環~WA
認定特定非営利活動法人 茨城NPOセンター・コモンズ - 協力・後援等
- 損害保険ジャパン株式会社
- 協賛
- 損害保険ジャパン株式会社