SAVE JAPAN プロジェクト 2021-2022

レポート

生き物いっぱい 棚田復活大作戦生き物(第四回活動)

2023年07月23日(日)実施

レポート

令和5年7月23日に生き物いっぱい!棚田復活大作戦!の第4回目の活動を行いました。

今回は、前回田植えをしました田んぼで雑草取りを行いました。田車(たぐるま)という、稲の間をツメの付いた田車を押して行くとツメが回ってそのツメに雑草が引っかかって抜けます。低学年や園児の子どもたちには保護者さんがサポートして、何度も田んぼを往復して一生懸命雑草取りをしてくれました。田車の順番待ちの子どもたちは手で雑草を抜きながら同時に生き物探しをしました。

当日のスケジュール

9:00  :集合(棚田ビューポイント)
9:10  :棚田の現場に移動(道中、6月2日の大雨で崩れた場所の前で、棚田が防災に役立っていることを説明)
9:45  :今日の作業の説明(今回は雑草取りがメインの作業)
10:00  :作業スタート(田車を使って)田車を使っていない人は、手や足を使って雑草を引き抜きます。
13:00 :田んぼでの生き物探し
14:00 :今日の振り返り問題と解答 アンケート記入
15:00  :手足の洗浄、着替え後解散


実施内容



田んぼの雑草取りの前の雑草についての説明。田んぼに入って底地を歩くだけでも稲の成長に良いことも説明。




田車を使っての田んぼの雑草取り中。力が要りますので大人がサポートしています。




雑草取り終了後田んぼの畔でみんなで集合写真を撮りました。




田んぼでの生き物探し。この後、マムシが発見されて、すぐ退去しました。




本日の場面、場面で説明したことから振り返り問題を出題。ほとんどの子どもたちが満点。

このイベントで得られたこと

今回の活動が4回目になります。メインイベントは、田んぼでの雑草取りです。前回田植えをしました田んぼで、田車を使っての雑草取りです。田植えの時、規則正しく稲の苗の間隔を保って苗を植えて行ったことが活きてきました。子どもたちも田車を初めて見て、興味津々で、5台の田車と一緒に田んぼに入りました。保護者の方のサポートを受けながら田車を押す子どもや一人で出来るよって自分の力で押す子どももいました。体力も要りますので、みんなで交代しながら全員が田車を体験しました。田んぼに入って、歩くだけでも底の土に酸素が入って、稲の成長に効果があること、雑草も生き物で、成長が予想以上に速いことなど、現場の活動を通して勉強になりました。

参加者の声

  • 田車は、子どもも私も初めての体験でした。力がかなり要りましたが、子どもも楽しそうに二人で一緒に押しました。田車が使えるように田植えの時の稲の間隔が大切なことが分かりました。(40代女性)
  • 田んぼでの生き物探しの時、マムシがいるって言って、みんなが田んぼからすぐ退却して、子どもたち同士で注意し合っていたので、大人がそばで見ていても安心しました。(30代女性)
  • 田んぼに引き入れている水の源流を見に行ったこと、そこに滝があったことに驚きました。ここから水を田んぼに引き入れている感動より、子どもたちは、滝の周辺での生き物探しの方で必死でした。涼しくて楽しそうでした。(40代男性)
  • 滝のところで、ヒルがいたことは、子どもにとって驚きの発見でした。咬まれなくてよかったですが、夏場はどこに行っても危険があることを今回の生き物探しで子どももよくわかったと思います。(40代女性)
  • 棚田にこんなにたくさんの生き物があって、5,000種類もあると聞いてびっくりしました。子どもが見つけた生き物はほんのわずかですが、また来年もこの棚田で生き物探しをしたいです。いろんな生き物がいるので、子どもの目の輝きが違います。8月は屋内ですが、アカハライモリの色塗り体験も楽しみにしています。(30代女性)

イベント実施結果

参加者数
園児 : 2名  小学生 : 10名  中学生 : 1名  保護者 : 12名 スタッフ 6名  合計   31名
アンケート回答数
アンケート回答数 園児 2名  小学生 8名 合計 10名
参加者満足度
100%
実施してよかった点
今回は雑草取りの作業を子どもたちに体験してもらいました。全員が雑草取りの田車を初めて見たということでしたが、使ってもらいました。力は要りますが、すぐコツを覚えて、雑草取りに集中してくれました。雑草取りは地味な作業ですが、稲の成長のためにも雑草を取り除くことは大切ですが、それ以外にも田んぼに入って歩くということは稲の土に酸素、栄養素が入っていくという重要なことであるということを子どもたちなりに理解してもらった点がよかったです。夏の時期での生き物探しに置いては、マムシ、ヤマカガシ、ヒルなどの遭遇というリスクがつきものであることも子どもたちが再認識できたこともよかったです。
実施して苦労した点
ランチタイム後の田んぼにマムシ、ヤマカガシが出没しまして、子どもたちに思う存分田んぼでの生き物探しが出来なかったことが残念でした。安全第一で、その点も子どもたちがよくわかってくれていました。水路や田んぼの畔の周辺で生き物探しをしてもらいました。
予定を変更して、田んぼの水の源流をたどるツアーを実施しました。田んぼにどのようにして水を引いているかの説明も出来ました。ただ、滝の近くの川では、ヒルが出没しまして、この夏の時期、子どもたちが安全に生き物探しを実施できるか苦労します。今後の課題です。
特に寄付が活きたと感じた点
今回の雑草取りのために寄付金で購入しました田車が大活躍でした。子どもたちも裸足になって前回田植えをした田んぼに田車をもって入って、田車を押しながら雑草取りに集中してくれました。田車を初めて見て興味津々で、田車の押し方のコツをすぐ覚えて、雑草取りの時間帯いっぱい活躍してくれました。

メディア掲載

メディアでの掲載、取材なし
主催・共催
主催:認定NPO法人わかやまNPOセンター
共催:紀美野町自然環境ネットワーク
   NPO法人わかやま環境ネットワーク
   小川地域棚田振興協議会
協力・後援等
協力:認定NPO法人日本NPOセンター
後援:和歌山県・和歌山県教育委員会・紀美野町・紀美野町教育委員会
協賛:損害保険ジャパン株式会社
協賛
損害保険ジャパン株式会社