SAVE JAPAN プロジェクト 2023-2024

多様な生き物の生息する棚⽥の環境整備と、棚⽥の多面的機能を保全するための防災・減災を参加者で考えていく

活動内容

『生き物いっぱい! 棚田復活大作戦!』

2022-2023期におきましては、和歌山県紀美野町の中田の棚田で5回にわたって生き物観察プログラムを開催しました。後継者不足などで、棚田でも耕作放棄地が増えて、棚田で生息する生き物たちの生息地が減ってきています。絶滅危惧種のアカハライモリ、トノサマガエル、二ホンヒキガエルを中心に観察しました。
復田する耕作放棄地の整備から、子どもたちに参加してもらいました。棚田に生息する希少生物の観察と希少生物が棲む環境を整えて、繁殖を進めることを目的としました。単なる生き物探しではない趣旨を理解してもらいました。
2023-2024期におきましても、希少生物の棲息のための環境づくりを棚田の耕作放棄地の整備作業から始めます。現場での生物観察は重要ですので、現場で、その希少生物の生態をどのように観察するかを子どもたちにアドバイスしていきます。希少生物が繁殖しやすい環境づくりのノウハウを参加者全員に共有していきます。
2023年6月には、紀美野町を含め周辺市町村で線状降水帯による水害の被害もあり、棚田の持つ保水機能、地域の保全機能など棚田が持つ多面的機能を理解し、棚田による地域の防災・減災を考察していきます。また、棚田の周辺には放棄された人工林も多く存在します。人工林の管理も防災・減災に関わることを考察していきます。

(連携団体の活動・こちらもぜひご覧ください)
紀美野町町自然環境ネットワーク
わかやま環境ネットワーク

実施団体プロフィール

⼩川地域棚⽥振興協議会

600 年以上の歴史を持つ中⽥の棚⽥の再⽣活動を実施。耕作放棄地を⽥んぼに再⽣し、⾃然栽培で⽶づくりを⾏う。再⽣活動に多くの⼈が参加してもらえるよう、イベントを企画・運営したり、登録制ボランティア「棚⽥サポーターズ」を運営したりして、関係⼈⼝を増やしている。
また、地域広報紙「中⽥の棚⽥だより」を作成し、地域住⺠へ活動周知を⾏っている。再⽣活動を通して、多くの⼈が農業や⾃然にふれあう場づくりを⾏っている。

⼩川地域棚⽥振興協議会

〒640-1114
和歌⼭県海草郡紀美野町中⽥844-2
info@kiminoriceterrace.com

紀美野町⾃然環境ネットワーク

棚⽥での環境づくりの作業、観察を⾏うことにより、棚⽥の保全が希少⽣物繁殖に寄与することを学んでいく。棚⽥には、ニホンアマガエルや⼆ホンヒキガエル、⼦どもたちに⼈気のアカハライモリほか、いろんな⽣物が⽣息している。⽣物観察の宝庫と⾔われている棚⽥で、⾃然と触れ合う機会が少ない⼦どもたちを中⼼に参加を募る。棚⽥の保全が棚⽥の多⾯的機能のひとつである⽣物多様性に寄与することなど、環境保全についての学習の場を作る。

紀美野町⾃然環境ネットワーク

〒640-1111
和歌⼭県海草郡紀美野町福井956-1
kimino.nature.network@gmail.com

特定非営利活動法人 わかやま環境ネットワーク

「⾷」と「エネルギー」の地域⾃給を⽬指した活動を展開。主に、⽣物/エネルギー/⾷/リサイクル/気候変動などの「環境」に係るさまざまな活動に必要な助⾔や⽀援を⾏なっている。
また、和歌⼭県より「地球温暖化防⽌活動推進センター」として指定を受け、気候変動に関連するイベントの開催や調査・公表を実施。市⺠団体、事業所、教育現場などからの依頼で専⾨的な知⾒を伝え、持続可能な社会づくりを促進している。

特定非営利活動法人 わかやま環境ネットワーク

〒641-0014
和歌⼭県和歌⼭市⽑⾒996-2
073-499-4735
wenet@vaw.ne.jp

認定特定非営利活動法人 わかやまNPOセンター

和歌⼭県のNPO・ボランティア実践者学習会を⺟体に2001年7⽉活動開始。和歌⼭県唯⼀の県域を活動エリアとするNPO中間⽀援組織として活動。
『和歌⼭県NPOサポートセンター』の指定管理者として、県内のNPO法⼈の設⽴・運営⽀援、NPO等の⼒量形成、⾏政との協働の推進、防災や災害ボランティアに関する活動をおこなう。
法⼈事業として、地域課題の調査や企業CSR事業との協働、寄付を利⽤した地域貢献事業、メディアやインターネット等でNPO活動の広報や情報共有をおこなう。⾏政等に対し、NPO施策等に関する政策提⾔活動を展開する。

認定特定非営利活動法人 わかやまNPOセンター

〒640-8331
和歌⼭市美園町5-6-12
073-424-2223
info@wnc.jp