SAVE JAPAN プロジェクト 2023-2024

レポート

生き物いっぱい! 棚田復活大作戦! 第2弾!(第3回活動)

2024年06月02日(日)実施
  • その他植物
  • 両生類
  • 昆虫・その他
  • 種子植物・シダ
  • 高原

レポート

2024年6月2日(日)に第3回の活動を実施しました。子どもたちと保護者さんで田植えをおこないました。初めて田植えをする子どもたちがほとんどで、保護者さんの協力(縦の紐と横の紐を交差させる作業、順次交差をずらしていきます)を得て、スムーズに実施出来ました。全員裸足になって、田んぼの土が温かくて気持ちよく、子どもたちも30cm間隔で稲を手植えしていきました。でも、中腰になっての作業でしんどかったと思いますが、集中して手植えをしてくれたことが、子どもたちにとって記憶に残る活動になったと思います。もちろん、田植えの後の生き物探しでは、アカハライモリがたくさん見つかって、みんな大喜びでした。

当日のスケジュール

9:00 棚田のビューポイントに集合
9:05 開会式 
9:10 現地に移動
9:45 田植えの説明後、田植えの開始
12:00 ランチタイム
13:00 棚田で生き物探し
14:30 振り返り問題とアンケート
15:00 解散 

実施内容


みんな裸足になって田植え中

田植えの後、みんなで集合写真


崩れた畔をみんなで修復中



田んぼで生き物探し中


本日の振り返り問題出題中

このイベントで得られたこと

今回、田植えが初めての体験である子どもたちがほとんどで、水の張った田んぼに裸足でそろりそろりと入りましたが、誰も嫌がらず出てくる子どももいなくて、田植えに集中してくれました。棚田ですので、機械が入らない狭い田んぼでの手植えになりましたが、子どもたちにとって田植えがしんどい作業であることを肌で感じてくれたと思います。

過去2回の冬の時期での生き物探しと異なり、水の張った田んぼではアカハライモリをはじめカエルなどの両生類もたくさん見つけられて、水の張った田んぼがいかに生き物にとって住みやすい場であるかを子どもたちは認識してくれたと思います。

参加者の声

  • 田植えが初めてなので、楽しみにしていました。裸足になって親子で田んぼに入って、底の土が気持ちがよかったです。子どもも嫌がらずに田んぼにすんなりと入りました。30代 女性
  • 子どもが、稲の苗が入ったケースを腰に括って、そこから一本一本取りながら植えていくのが様になって嬉しかったです。40代 女性
  • 田んぼに縦の紐と横の紐を交差させて30cm間隔で子どもたちに植えてもらう作業をしましたが、30cm間隔で植える意味を事前の動画でも教えてもらっていたので、納得して親として参加出来てよかったです。30代 男性
  • アカハライモリをたくさん見つけて子どもは大喜びでした。オタマジャクシもカエルも見つけて、棚田が生き物の棲みかとして大事だなって思いました。次の活動日も真夏の最中ですので、いろんな生き物を見つけて喜ぶ姿が想像できます。40代 女性
  • 田んぼの畔が大事な所と説明してくれて、子どもたちがみんな横に並んで崩れた畔の修復に土をかきあげて畔を一生懸命作っていた様子が微笑ましかったです。お米になるまでにいろんな作業があって、子どもたちも勉強になったと思います。30代 女性

イベント実施結果

参加者数
園児5名 小学生31名 中学生2名 保護者35名 スタッフ5名の合計78名
アンケート回答数
アンケート回答数:32名
参加者満足度
81%
実施してよかった点

今回は、楽しみにしていますという声が多かった田植えでした。子どもたち、保護者もほぼ全員が初めての体験でした。機械が入らない棚田での手植えが大変な作業であることを全員で体験できたことがよかったです。田植えした後、子どもたちが歩いて崩れた畔を直す作業も行いました。畔を直すことの大切さも子どもたちに理解してもらえてよかったです。

午後からは、田んぼに入って、苗を倒さないようにしながら生き物探しにたっぷりと時間をとりました。アカハライモリをたくさん見つけて子どもたちは大喜びでした。オタマジャクシ、カエルも見つけて成長過程を実物を見て勉強になりました。

実施して苦労した点
田植えの作業がスムーズに行くようにするにはどうしたらいいかの対策に苦労しました。縦紐と横紐を使っての田植えの作業を動画にしてみてもらうことが、理解も事前に進むのではないかという結論に至り、その仕組みの動画を作成して、保護者さん宛に送付しました。
子どもさんもまじえて保護者さんと一緒に見てもらうのは当日の作業に活きるという思いでした。特に保護者さんが持つ縦紐と横紐が交差するように張って、30cm間隔で子どもたちに手植えしてもらうために保護者さんの協力が重要であることを示しましたので、当日は保護者さんも積極的に協力してくれました。

特に寄付が活きたと感じた点
今回の植えた品種は”あさひ”という品種で、コシヒカリなどのコメのルーツと言われている品種です。それを購入しました。品種のことは、田植えの作業前と振り返り問題の中でも尋ねて認識してもらいました。縦紐、横紐の購入にも使いました。おかげさまで、田植えの作業がスムーズに出来ました。
主催・共催
主催:認定NPO法人わかやまNPOセンター
共催:紀美野町自然環境ネットワーク
   NPO法人わかやま環境ネットワーク
   小川地域棚田振興協議会
協力・後援等
後援:和歌山県
   和歌山県教育委員会
   紀美野町
   紀美野町教育委員会

協賛:損害保険ジャパン株式会社
協力:認定NPO法人日本NPOセンター

協賛
損害保険ジャパン株式会社