蝶が舞う未来へ!自然に優しい里山をみんなで育もう
レポート
活動の最終日にオオムラサキを参加者とともに見ることができて、里山の環境を守っていくことの大切さを感じた。オオムラサキ以外に3日間で、24種類の蝶を捕獲した。蝶によっては、飛び方やどの草木の周りに飛ぶかとか蝶の縄張りなどもあって、きみのちょうちょ研究所の猪狩先生の説明を熱心に子どもたちは聞いていた。
第2回の活動で蝶たろう先生が説明した蝶の生きる環境は、生態系の維持、生き物の多様性にもつながっていくということを、蝶の生態を子どもたちと一緒に実際に観察することができたことは大きな意義があった。
当日のスケジュール
6月28日、29日、7月5日とも以下のスケジュールで活動した。
15時30分:棚田のビューポイントに集合
15時40分:集合写真、諸注意のあと、現地へ出発
17時40分:アンケート記入、捕獲した蝶の観察(猪狩さんから説明)
18時00分:解散
実施内容
このイベントで得られたこと
第4回の活動では、蝶の捕獲を中心に据えて、3日にわたり活動した。オオムラサキを求めての活動であったが、オオムラサキ以外の蝶が予想以上に多く、子どもたちも多くの蝶を捕獲した。1日目は17種類、2日目は前日に加えて5種類、3日目は3種類の蝶を捕獲した。最後にようやくオオムラサキが飛んでいる姿を目視することができて、子どもたちも大喜び。前日にオオムラサキが飛んでいる姿をスタッフが見たところから、最終日はこのあたりにいそうな個所を絞り込んだ結果、オオムラサキを発見できた。里山に生きているオオムラサキを確認出来て、今回三日間活動を続けてよかった。
参加者の声
- たまを持っても蝶はこんない素早く飛んでるとは思わず、子どもと振り回すだけでなかなか捕らえられなかったです(40代 女性)
- こんなに蝶がいるのかと驚くぐらい捕まえましたが、蝶の名前を即座に教えてくれる猪狩先生と白石君には感謝です。捕まえた蝶の名前を教えてほしくて猪狩先生のもとへ走っていく子どもの姿は微笑ましかったです。
- 猪狩先生のあの高い木のあたりを飛んでいたと思われるので、その周辺で観察しましょうと言ってくれて、子どもたちも期待を膨らませて行ったところで眺めていると、オオムラサキが飛んでくれて、猪狩先生の行動に感謝です。ありがとうございました(40代 男性)
- 今回のイベントは蝶を観察するのが目的だったのに、水のはっている田んぼの近くを通ると、おたまじゃくしやイモリを網で熱心にとってました。水辺の生き物が好きみたいです(30代 女性)
- 最終日に参加して、オオムラサキを見ることができましてラッキーでした。子どもも大喜びでした。ありがとうございました( 40代女性)
イベント実施結果
- 参加者数
- 2025年6月28日
中学生:1名
小学生:5名
園児:2名
保護者:3名
スタッフ:5名
合計:16名
2025年6月29日
中学生:1名
小学生:2名
園児:2名
保護者:4名
スタッフ:2名
合計:13名
2025年7月 5日
中学生:1名
小学生:4名
園児:2名
保護者:3名
スタッフ:5名
合計:15名 - アンケート回答数
- 2025年6月28日
園児~中学生 8名
2025年6月29日
園児~中学生 3名
2025年7月 5日
園児~中学生 7名 - 参加者満足度
- 2025年6月28日の満足:100%
6月29日の満足:100%
7月 5日の満足:86%% - 実施してよかった点
第4回は、オオムラサキを探すため、三日間の日程を組んだ。一日目、二日目はオオムラサキ以外の蝶がたくさん捕獲できたので子どもたちも喜んでいた。
一日目は17匹、二日目は22匹、三日目は25匹と増えていき、最終にはオオムラサキを見ることができて、子どもたちも大喜びであった。
一日目(6月28日)に見られた蝶
・アカタテハ
・ヒメウラナミジャノメ
・キマダラセセリ
・ベニシジミ
・トンボエダシャク
・キタキチョウ
・ツマグロヒョウモン
・ミヤマカラスアゲハ
・クロアゲハ
・モンキチョウ
・ジャコウアゲハ
・モンキアゲハ
・カラスアゲハ
・マラサキシジミ
・ヤマトシジミ
・ルリシジミ
・キアゲハ
二日目(6月29日)追加で見られた蝶
・ツマグロヒョウモン
・コミスジ
・ナミアゲハ
・アオスジアゲハ
・キタテハ
三日目(7月5日)追加で見られた蝶
・イシガケチョウ
・クロヒカゲ
・オオムラサキ
- 実施して苦労した点
オオムラサキの発見を目指していた。三日間、オオムラサキの探索の日を用意した。
オオムラサキの活動を始める時間帯に焦点を当てて、棚田周辺でのオオムラサキがいるであろうと予想される個所を探すことが難しかった。
二日目にオオムラサキが飛んでると思われる姿をスタッフが見てそこから三日目にいると思われる個所を子どもたちが集合するまで検討した。
- 特に寄付が活きたと感じた点
里山の高いところを飛ぶ蝶の捕獲には8mの網が必要であり、蝶の専門家が持つ網となり高価であるが、その網を子どもたちが使って、蝶を熱心に追いかけていた姿は今回のイベントで感動する光景であった。
- 主催・共催
主催:認定NPO法人わかやまNPOセンター
共催:紀美野町自然環境ネットワーク
きみのちょうちょ研究所
NPO法人わかやま環境ネットワーク
小川地域棚田振興協議会
- 協力・後援等
協力:認定NPO法人日本NPOセンター
後援:和歌山県 和歌山県教育委員会
紀美野町 紀美野町教育委員会
- 協賛
- 損害保険ジャパン株式会社