冬のいきものたち。あるいて、つくって楽しもう!
2016年02月07日(日)実施
レポート
今回のイベントのフィールドは冬の里山「いいづな山麓・芋井」です。小鳥の生息も多い里山の自然。今回は鳥が子育てに使う巣について学び、春に向けてその手伝いとなる巣箱を作りました。そして、スノーシューやカンジキをはいて外を散策。集落の鎮守の森に設置しました。
昼食は温かい豚汁とおにぎりでした。地元の芋井地区から参加した方と市街地から参加した方とが出会い、交流を楽しみました。
昼食は温かい豚汁とおにぎりでした。地元の芋井地区から参加した方と市街地から参加した方とが出会い、交流を楽しみました。
当日のスケジュール
<スケジュール>
09:30~10:00 受付
10:00~10:10 開催挨拶
10:10~11:00 鳥の巣の勉強と巣箱づくり
11:00~12:30 里山散策と巣箱の設置
12:30~13:30 昼食交流会
13:30~13:45 まとめ
13:45 解散
実施内容
① 鳥の巣の勉強
鳥の生態に詳しいNPO所属の先生が巣の種類について解説。樹洞を利用する種類や木の枝を巧みに利用する種類など、子育て環境もさまざまであることを学びました。特に「樹洞」がある木が減っている現状も聞き、巣箱に大事さも認識しました。
② 巣箱づくり
「巣」について理解が深まったところで、シジュウカラなどの小鳥用の巣箱をトンカチとクギを使って手作りしました。巣箱の中の掃除や観察ができるように、屋根の部分は「蓋」にします。子どもから大人までしばし「工作」を楽しみました。思い思いの手書きに絵を書いて完成です。
③ 里山散策と巣箱の設置
次は外にでて里山の散策です。今年は暖冬で雪が少なく、田んぼの法面も土がでていました。「ハタネズミ」が田んぼを網の目状に移動したあとも観察できました。
スノーシューやカンジキをつけて雪の道を進み、集落の守り神の「桜大神社」に到着しました。スギの大木が参道、境内に立ち、荘厳の雰囲気です。大日如来の素朴な石仏もあり、里山ならではの環境を感じました。
作った巣箱を境内のアチラコチラに設置しました。小鳥が使ってくれることをみんなで期待しました。
④ 昼食交流会
寒い外から帰ったあとは、お待ちかねのお昼。今回はみんなで握ってもらうおにぎりと具だくさんな豚汁です。地元の方と地域外から来た方の間でも自然と話しに花が咲いていました。体も心もホカホカになりました。
このイベントで得られたこと
◯ 参加者は普段は滅多に行かない里山の冬の自然に触れて、さまざまな発見があったと思います。
◯ 人口減少がつづき、地域の活力が停滞しがちな中山間地で、里山の魅力を地元と地域外の方がともに学んだことが、これからの交流のきっかけとなればいいと思います。
◯ 人口減少がつづき、地域の活力が停滞しがちな中山間地で、里山の魅力を地元と地域外の方がともに学んだことが、これからの交流のきっかけとなればいいと思います。
参加者の声
- あまりできない体験ができた。山でやるイベントはすごく楽しい。(20代男性)
- 初めて聞く話が多く参考になった。(50代男性)
- 生きものについてもっと雪の中での探し方など聞きたかった。(30代女性)
- 次回巣箱の中を見るのが楽しみです。(女性)
- とんかちトントン、雪の中を歩くこと つぎは冒険がしたい(幼児)
イベント実施結果
- 参加者数
- 24人(大人20人、こども4人)
- アンケート回答数
- 24人(回答率100%)
- 参加者満足度
- 70%
- 実施してよかった点
- ◯ やはり、地域の活力が停滞しがちな中山間地の里山の魅力を地域内外の方に発信できたことです。さらに観察や学びから保全につながる第1歩をふみださればいいと思います。
- 実施して苦労した点
- ◯ 観光地でない「芋井」地区での開催だけに、広報と参加者の確保に苦労しました。
◯ 暖冬で雪が少なく、雪上散策のプログラムの実施ができるかヒヤヒヤしました。 - 特に寄付が活きたと感じた点
- ◯ 参加者の満足度をあげるのはごはんを出して、みんなで食べて交流することです。使途が自由な寄付をいただき、安価な値段で食べ物を提供できることはとてもよい点です。