SAVE JAPAN プロジェクト 2016-2017

国蝶オオムラサキの棲む里山体験 ~昆虫と触れ合おう~

活動内容

近年、人々が薪や肥料などの資源を生産する場として維持管理してきた里山環境が衰退しつつあり、オオムラサキやオオクワガタ、ゲンゴロウなど多くの昆虫が、人知れず絶滅に瀕しています。その一方で、そうした生き物の危機的な現状についての一般の理解は進んでおらず、保全の取り組みも立ち遅れています。絶滅に瀕した昆虫を守るためには、まず彼らに関心を持ち、どのような環境に生きているのかを知ることが必要不可欠といえます。

自然とオオムラサキに親しむ会では、多様な生き物が生息できる里山の保全意識の向上を図るため、良好な里山環境が多く残された北杜市長坂町で、国蝶オオムラサキをはじめとする里山の昆虫をテーマにしたイベントを開催します。

1日目はチョウ類を専門とする講師を招き、オオムラサキをはじめとする里山林に生息するチョウの種類調査を兼ねた野外観察会と、工作を実施します。2日目は、絶滅危惧種であるゲンゴロウ(ナミゲンゴロウ)の生息数調査を兼ねた、棚田とビオトープ池での水生生物の観察会を行います。3日目は、雑木林に生息するカブトムシやクワガタムシの生態や生息環境について理解してもらうため、野外観察と飼育講座を実施します。

これらのイベントを通じて、人と自然環境の共生について考えていただきたいと思います。

一言アピール

オオムラサキを、ゲンゴロウを見たことがありますか?国蝶オオムラサキの日本一の生息地である北杜市長坂町には、豊かな自然があり、大都市では見ることがむずかしくなった貴重な昆虫たちが数多く暮らしています。虫たちとの出会いを通して、人と自然の共生について考えてみましょう。

活動時期

2017年6月 水辺の生き物観察会 〜守れ〜ゲンゴロウの里(予定)
2017年7月 カブトムシ・クワガタムシの野外観察と飼育講座(予定)
2017年7月 オオムラサキの棲む里山体験 〜里山のチョウ観察会〜(予定)

実施団体プロフィール

特定非営利活動法人 自然とオオムラサキに親しむ会

国蝶オオムラサキの保護を更に発展させるため、里山環境の保全と環境教育の拡大を目指して、1996年、各自然保護活動家によって設立。現在は北杜市オオムラサキセンター運営の他、オオムラサキの住める森を未来につなげるために雑木林の整備等を行う「里山作り 〜里山再生プロジェクト〜」の中心団体として活動しています。

特定非営利活動法人 自然とオオムラサキに親しむ会

〒408-0024
山梨県北杜市長坂町富岡2812番地
Tel. 0551-32-6648
E-mail: info@oomurasaki.net
担当:冨樫和孝

公益社団法人 日本環境教育フォーラム

日本環境教育フォーラム(Japan Environmental Education Forum:JEEF)は、国内外で環境教育を推進する団体や個人の会員とともに、環境教育によって持続可能な社会の実現を目指すNGOです。1987年に「第1回清里フォーラム(現:清里ミーティング)」を開催し、その事務局が母体となって1992年に日本環境教育フォーラムが発足しました。以来、「自然体験を通した環境教育」を根幹とし、幅広く質の高い環境教育の推進に向けて活動しています。

公益社団法人 日本環境教育フォーラム

〒116-0013
東京都荒川区西日暮里5-38-5日能研ビル1階
Tel. 03-5834-2897
E-mail: emiko_tarumi@jeef.or.jp
担当:垂水恵美子