SAVE JAPAN プロジェクト 2016-2017

レポート

国蝶オオムラサキの棲む里山体験 ~里山のチョウ観察会~

2017年07月19日(水)実施
  • 昆虫・その他
  • 里山

レポート

北杜市立長坂小学校の皆さんと、中浜直之さん(東京大学大学院)を講師にお招きし、オオムラサキをはじめとする里山の蝶の保全について学びました。座学を行った後に、オオムラサキ自然公園内でチョウを採集し、里山の生物多様性を実感しました。

当日のスケジュール

北杜市オオムラサキセンター映像室
 9:50~9:55 初めの挨拶 小粥隆弘(北杜市オオムラサキセンター)
 9:55~10:10 座学「里山や蝶の保全」中浜直之(東京大学大学院研究員)
10:10~10:30 座学「オオムラサキ有視界調査から分かってきたこと」小粥隆弘

オオムラサキ有視界調査
10:40 ~ 11:30 チョウ類の野外採集調査
11:30 ~11:45 終わりの挨拶、集合写真撮影

実施内容

前半の座学では、里山とそこに住むチョウの貴重性について学びました。また、北杜市オオムラサキセンターが行っている里山保全活動が紹介されました。













後半は、小学生の皆さんが調査員になりました!オオムラサキ自然公園内で目につくチョウを全て採集し、講師が同定しました。皆さん、真剣です!













一部の県では絶滅危惧種に指定されているホシミスジが採集されました。採集したお子さんは満足げです。














野外調査では、計6種類のチョウが採集されました。樹木を食草とする森林のチョウや、草原性のチョウで構成されていました。草原~森林が存在する里山だからこそ、色々な種類の生き物が生息できることを実感しました。











最後はみんなで集合写真。今後も野外調査を実施して、地元小学生が作るオオムラサキ自然公園内のチョウ類リストを充実させていきたいです。










このイベントで得られたこと

・オオムラサキ自然公園で初めてのチョウ類相リストを、地元の小学生が作るという教育的に意義の大きいプロジェクトを開始出来た。
・これを機会に、北杜市立長坂小学校とのオオムラサキを通した環境教育プログラムを継続したい。

参加者の声

  • 友だちといっしょにいろいろな虫をさがして名前を知れた事(小3)。
  • あみでちょうやトンボをおいかけまわたことが、とっても楽しかったです(小3)。
  • ちょうちょをさがしながら、いろいろな所をたんけんできたこと(小3)。
  • ちょうでベニシジミがとれたのがうれしかった(小3)。
  • いろんな虫やこん虫を教えてもらいこんなおもしろい名前があるんだなと思い、いろんな虫を見てたのしかったです(小3)。

イベント実施結果

参加者数
66名
アンケート回答数
61名
参加者満足度
50%
実施してよかった点
・普段は時間の都合上伝えられない、里山の重要性を子どもたちへ教えることが出来たこと。
・子ども達が生き生きと虫取り網を振る姿が見られたこと。
実施して苦労した点
・イベント開催中に1名の子どもが池に落ちてしまうハプニングがあった。自由行動の際に、子ども達の監視を十分に行う必要がある。
・当日は気温が高く、水分をとるなど熱中症の対策を行った。

特に寄付が活きたと感じた点
学校では、校外学習を実施する場合、高額のバス代が発生します。この交通費を寄付によって補填することによって、本イベントを開催することが出来ました。