SAVE JAPAN プロジェクト 2018-2019

レポート

イナゴを捕まえて食べてみよう!

2019年09月15日(日)実施
  • 昆虫・その他
  • 里山

レポート

当日のスケジュール

9:50   受付
10:00 映像室で、日本と世界の昆虫食文化、イナゴ食文化についての講義
10:30 オオムラサキ自然公園の棚田に移動、イナゴを採集
11:20 イナゴの調理と試食
12:00 まとめ、解散

実施内容

食糧危機を救うスーパーフードとして、世界的に注目されている昆虫食ですが、実は日本にも昆虫を食べる文化は存在しています。里山では、田んぼで採れるイナゴは稲の害虫であり、そして農閑期の貴重な食糧でもありました。棚田でイナゴを採って食べて、古くから続く昆虫とのお付き合いについて楽しく学んでいただきました。


序盤にNPO法人昆虫食普及ネットワークの小池亮氏による講義を行いました。日本と世界の昆虫食文化や、昆虫料理のアレコレについて、楽しくご紹介いただきました。


棚田に移動してイナゴを捕まえます。網をふるい、苦戦しながらもイナゴをキャッチ!


伝統的な里山の風景のなかで、時には協力しあいながら、イナゴを探します。


捕まえたイナゴは素揚げや唐揚げ、ピザにトッピングして美味しくいただきます!イナゴはエビのような味がしました!


特別にセミの幼虫も試食していただきました。木の汁を吸うセミの幼虫は、ナッツのような味がします♪

このイベントで得られたこと

生きた虫の展示を行う昆虫館にあって、昆虫を食べるというイベントがどう受け取られるか不安でしたが、概ね高い関心を示していただき、次回の昆虫食イベント開催に向けた弾みとなりました。また、採集して食べていただくイベントは開催経験が浅いため、今回のプログラムは、職員にとってスキルやノウハウを積む貴重な機会となりました。

参加者の声

  • 田んぼでイナゴをつかまえるのが楽しかった。(男性/小学2年生)
  • イナゴのピザをつくったのが楽しかった。(保育園児)
  • 虫を捕まえるのが楽しかった。(男性/保育園児)
  • なかなかできない体験なので、また参加したい。(30代/女性)
  • 楽しかった。子どもが抵抗なく食べていて驚いた。(30代/女性)

イベント実施結果

参加者数
30名
アンケート回答数
30件
参加者満足度
90%
実施してよかった点
今回のイベントは参加者数が定員に達するほど、高い関心を示していただきました。虫を食べることは保全と相反する行為と見られがちですが、稲の害虫を駆除して食糧にするという、先人が編み出した生き物と共存する一つの手法でもあります。参加した方々は小さな子どもが多く「共存」というところまでは理解が難しかったかもしれませんが、採集から試食に至る全てを楽しんでいただけた様子が見えました。こうした里山での自然体験を通して、地域の自然環境に魅力を感じていただけたなら幸いです。
実施して苦労した点
材料の事前準備や会場のセッティングなどが滞り、プログラムに遅れが生じました。次回に向けて改善すべき課題であると考えています。
特に寄付が活きたと感じた点
イベントに外部の講師を招聘する際に、講師料や交通費を工面することが難しい面があります。こちらとしては、それでも専門の講師をお招きして質の高いイベントを実施したいという思いがあり、こうした点で、ご寄付をいただくことは非常に助かっています。
主催・共催
主催:特定非営利活動法人自然とオオムラサキに親しむ会
共催:公益社団法人日本環境教育フォーラム
協力・後援等
協力:認定特定非営利活動法人日本NPOセンター
協賛
損害保険ジャパン日本興亜株式会社