SAVE JAPAN プロジェクト 2021-2022

レポート

Action! Nature ボランティア

2021年11月20日(土)実施
  • その他植物
  • 湿原
  • 種子植物・シダ
  • 高原

レポート

来年4月に実施予定の、草原に火をつけて枯草を焼く「山焼き」の準備作業として、火道の防火帯づくりを行いました。
山焼きの際延焼を防ぐために、山焼き草原の外周を帯状に草刈りをし「火道」の草と落ち葉を熊手などでかき寄せて、火道の範囲に燃えるものがない状態にする作業です。
この防火帯のことを、地元では「火道(ひみち)」といいます。火道の幅を広くとればとるだけ、 山焼き時の安全性が高まります。火道をつくることを地元では「火道を切る」というそうです。晩秋の蒜山は涼しく、爽やかな汗をかきました!

当日のスケジュール

09:30 受付開始
10:00 現地移動
10:15 自己紹介、徳山に生息する生態系の紹介、作業注意事項説明
10:30 防火帯作り草寄せ
13:00 お昼休み
14:00 湿地帯保全活動
15:00 解散

実施内容

朝9時半、ぞくぞくと参加者の皆さんが集合。山の天気は変わりやすいとはいえ、開始前から通り雨がパラパラ。。山焼き隊さんから現地までの道のりについて説明中です。さぁ出発です!

活動場所に移動し、参加者の自己紹介や作業上の注意事項などご説明がありました。
雨が降ると、足元が滑りやすいので十分注意が必要です。

今回のテーマは「サクラソウ」の保全活動ですが、この草原に生息している他の希少生物や植物のご紹介も。皆さん、興味津々です。

午前中は、山焼き防火帯の草寄せ作業。
11月上旬に草刈りをした「火道」の草と落ち葉を熊手などでかき寄せて、火道の範囲に燃えるものがない状態にする作業です。
山焼きの際延焼を防ぐために、山焼き草原の外周を帯状に草刈りを行います。この防火帯のことを、地元では「火道(ひみち)」といいます。火道の幅を広くとればとるだけ、 山焼き時の安全性が高まります。
火道をつくることを地元では「火道を切る」というそうですよ。山焼き隊の皆さんや、ベテランの参加者が先導し、皆さんが通りやすいように大きな障害物を除けていきます。

上まで登り切った者だけが見下ろすことの出来る大パノラマ。
急斜面での作業ですが、晩秋の蒜山は涼しく、汗はすぐ乾くので爽やか。下りは別のルートから草寄せをしていきます。

下っていると、中央に刈り残されている植物が。
熊手に引っかかるため、ハサミでカットしてくれている参加者の方がいらっしゃいました。皆さんが作業しやすいように配慮いただき、ありがとうございます!

下りも結構な急斜面です。ここで降りやすいように、ベテランさんがレーキで足場を作ってくださり皆さんスムーズに地上に降りることが出来ました。ありがたい。

お昼休みを挟みまして、午後は湿地帯水路のかさ上げ作業です。
写真中央の少し窪んでいる箇所の水路に、刈り取った草を詰めていきます。干上がってしまうのを防ぐため草を詰め、草や流れる小石などが堆積することを期待しています。水路に降りてみましたが、大人の下半身が見えなくなるくらい深い!

詰め終わった後の湿地帯と、草寄せ後の斜面です。皆さんのおかげで、とってもきれいになりました!

更に上まで登ると、実はここにも大絶景があります。
天気が良かったので、向かいにある中蒜山がくっきり見えました!
また参加される方は、是非山頂まで足を運んでみてくださいね。


次回は、来年4月に山焼き活動を行います。随時参加募集を行っていますので、お気軽にお問い合わせください。
身体を動かすのは気持ちがよいですよ!是非ご参加お待ちしております★

このイベントで得られたこと

・サクラソウや様々な生態系の知識を得ることが出来た
・活動しながら世代を越えて会話が生まれたこと
・今まで積極的に関わっていなかった方にも、協力出来ている実感や気付きを得られた

参加者の声

  • 普段は子どもと関わるボランティアが多い。いろんな経験をしてみたいと思った。参加した結果、次回も参加したいと思った。(20代男性)
  • 普段自然に触れあう機会がないので、保全活動に関われたことで達成感を感じれた。(30代女性)
  • 少しでも保全活動に貢献できてよかった。(50代女性)
  • 綺麗な景色が見れてよかった。身体を動かすのが楽しかった。(20代女性)
  • 自然と触れ合いたい人や子どもたちが参加しても楽しめそうだと思った。(20代男性)

イベント実施結果

参加者数
9名
アンケート回答数
9名
参加者満足度
95%
実施してよかった点

・生態系の知識を得られた
・準備の重要性を参加者と共有することが出来た
・市内から大学生ボランティアが来てくれる関りが持てた

実施して苦労した点

・より多くの人に魅力を伝える必要性を感じた
・屋外の雨対策が必要だった(地域外からの参加者へ山の天候や準備などを事前に共有すべきだった)

特に寄付が活きたと感じた点

・野外活動で使用する備品購入に充てられたこと
・機具の老朽を再認識し、今後の備品購入に充てられる安心感を得られたこと

主催・共催
山焼き隊
協力・後援等
特定非営利活動法人岡山NPOセンター
協賛
損害保険ジャパン株式会社