SAVE JAPAN プロジェクト 2024-2025

レポート

春の植物観察会~五郎助山にはどんな植物がいるのかな?~

2025年05月18日(日)実施
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レポート

第3回のSAVEJAPANプロジェクトは筑西の五郎助山での春の植物観察会を実施しました。
小幡先生から五郎助山に生息する植物の用紙が配られ、拡大した写真を見ながら解説していただきました。
実際に葉や茎に触れてみると、表面の凹凸や形の違い、香りなど、それぞれに個性があることに気づきます。
子どもたちも先生のお話に耳を傾け、熱心にメモを取ったりスケッチをしたりしていました。

観察会のあとは、里山を守る会の皆さんが準備してくださった山菜の天ぷらを試食。揚げたての天ぷらは大人気で、子どもたちがおかわりするほどでした。

山菜は、身近な里山や野山に自生する「自然から得られる食材」であり、昔は「救荒植物」と呼ばれ、飢饉や災害時に人々を支えた歴史もあります。
今回の観察会は、自然を五感で味わいながら学び、暮らしや防災の知恵にもつながる体験となりました。

当日のスケジュール

10:00 集合・受付
10:00 植物観察開始
11:00 山菜収穫
11:30 山菜の天ぷら試食会
12:30 解散

実施内容

第3弾では、筑西市の五郎助山を拠点に活動するNPO法人里山を守る会とともに、春の植物観察会を開催しました。
当日は約40名の参加者が集まり、にぎやかな会となりました。

オープニング2.jpgオープニング.jpg

オープニングが終わると、さっそく植物観察会スタートです!

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茨城県霞ケ浦環境科学センターの小幡先生から、五郎助山に自生する植物につをいただき、参加者は葉や花に触れたり、香りを確かめたりしながら進みます。

観察会4.jpg子どもたちも興味津々!じっくり観察します。

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観察すると同じような葉っぱでも形が違うことが分かりました。先生の話を聞きながら、理解を深めていきます。

観察会3.jpg

人数が多かったこともあり、スケッチブックに花の名前を書いて紹介していただいたり、拡大写真を見ながら解説を受けたりと工夫しながら進められました。

ハルジオンとヒメジョオン、ヘビイチゴとヤブヘビイチゴの違いなど、見た目は似ていても葉や育つ場所が異なることを知り、普段気づかなかった新しい発見に参加者は驚きの声を上げていました。

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子どもたちは先生の話を熱心に聞きながら、メモを取ったりスケッチをしたりする姿がとても印象的でした。普段何気なく歩いている道にも多くの植物が息づいていることを、改めて実感する時間となりました。

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観察会12.jpg

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また、2月にはSAVE JAPANプロジェクトの活動として池の整備も実施されており、里山を守る会の竹澤さんからお話を伺いました。ちょうど田植えの時期でもあり、森のようちえんのみんなで一生懸命田植えをする様子も見られ、稲や菖蒲についての解説もいただきました。

整備した池.jpg

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観察会のあとは、待ちに待った山菜の天ぷら試食会も開かれ、参加者同士の交流も深まりました。揚げたての山菜を味わいながら、自然の恵みを楽しむひとときとなりました。

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今回の観察会を通して、里山にはたくさんの植物や生き物が生息していることをあらためて実感しました。それは、里山を守る会の皆さんが日々整備を行っているからこそ守られている景色です。参加された皆さん、お疲れさまでした。

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このイベントで得られたこと

千葉県在住の方など遠方の方からホームページをみて申し込みをしていただき、ホームページを通して、当会の活動を知っていただいた。

参加者の声

  • いっしょうけんめいメモをとったり、絵をかいたり、真剣に子供が聞いていて良かった。また、いつも食べない葉ものを自ら口にしておいしいと言っていてうれしかった。
  • キンランの共生のお話しが印象深かったです。環境保全の重要性を改めて考えさせられました。
  • どんぐりでも半年ものと1年半かかるものがあることを知りました。
  • 講師の方の熱意に接しこのような方々の力で環境保全ができていると思う。また、子連れで参加された保護者がいて、子どもにも環境問題に関心を持ってきて、次世代につなげる人材が育っていることを確信した。
  • 食べられる山菜など、普段見かけているような草が食べられると知っておどろきました!子どもたちのパワーに圧倒された。

イベント実施結果

参加者数
37名
アンケート回答数
30
参加者満足度
71%
実施してよかった点

講師の解説や、食べられる植物を教えていただき採取したものを天ぷらで食べることでより深く植物に対する理解と興味を深めることができ、環境保全の大切さを知っていただいた。

実施して苦労した点
  • スタッフ数の確保。
  • 時期により収穫できる山菜の種類と量が限られるため、参加者数分の山菜の確保
  • 梅雨の時期になり、雨天時を想定した準備
特に寄付が活きたと感じた点
  • 講師の先生を増やすことができ、参加者にわかりやすく解説していただくことができた
  • 周辺の雑木林が減少し、天ぷら食材の 山菜が取れなくなり、山菜の確保に困っていたが一部助成金で購入し、参加者に山菜の天ぷらを試食していただくことができた
  • 運営費の不足部分を助成金で補うことができた
主催・共催

NPO法人 里山を守る会
NPO法人 茨城NPOセンター・コモンズ

協力・後援等

茨城県霞ケ浦環境科学センター

協賛
損害保険ジャパン株式会社