[広島]西中国山地自然史研究会 私たちのすぐ近く、ひろしまの素敵な生き物の世界を再発見!
サカナと一緒に川で遊び泳げる!清流体験
■実施日
2012年8月11日(土) 9:00-12:45
■実施場所
広島県山県郡安芸太田町加計
・川・森文化交流センターとその近隣の河川(丁川)
~今回は西中国山地を源流に広島市内にそそぐ、
太田川水系の中流域の自然環境をフィールドとして設定~
■プログラム概要(スケジュール)
○ 9:00 開会・ひろしまNPOセンターあいさつ(SAVE JAPANプロジェクトの紹介)
ガイダンス(雨天によるプログラム変更のお詫びと予定)
○ 9:15 屋内学習会
(ひろしまの川といきもの~生物多様性の「きほん」と「ひろしまの川の魚」~)
○10:15 移動
○10:30 よろがわ(丁川)の生息地見学会・記念写真撮影
~泳いだり魚を採集できるポイントについて~
○11:30 (事前採集した)希少種とのふれあい体験・まとめ
川の付近を清掃&川の中の生物の観察(解説つき)
○12:00 終了
昼休憩(昼食・川・森文化センター展示物見学)
○13:00 解散
■プログラムの評価
○参加人数:20名
○アンケート回答数:18名
○平均満足度:72.7%(大人)
■参加者の感想
(大人)
○今まで知らなかったことを知る事が出来ました。
川に入れると100%になったと思います。(40代・女)
○残念ながら雨でフィールドが堪能できなかったが、プライベートでまた行きたい。
内藤先生の貴重なVTRが見られてよかった。(男)
○とても分かりやすい説明でした。また参加したいと思います。(10代・男)
(子ども:何が楽しかったか)
○イシドジョウとカジカをさわれたこと(小2)
○川に入って魚をつかまえてみたかった(小3)
○いしなげ(小2)(小学生・男子)
■プログラムを実施して苦労した点
開催当日早朝に沿岸部で大雨が降り、開催時にも雷注意報が発令中であり、川で泳いだり魚を採集することができず、屋内中心のプログラムとなった(参加者のご都合もバラバラで代替日も用意できなかった)。
また参加者の世代にも偏りが生じている点は前回イベントからも感じていたが、なかなか20~40代の世代へ働きかけるのが難しく感じた。
■プログラムを実施してよかった点
雨の場合を想定し、事前に現地で採集したり、講師が長年自ら撮影した映像等により、屋内プログラムでも、ある程度参加者にとり有益な機会が提供でき、評価していただいた。
今回のシリーズにおける、リピーターが確保できつつあること。
■特に寄付が生きた点
雨天時を想定した準備にかかるコスト等に充分な対応をすることは、通常の予算では困難(事前の生物採集や機材の借用等、雨天時用のコストの方が多額であるが、晴天時に不要になるものではない)。
代替日を用意したとしても、家族連れ等は参加できない方が多く、満足度は下がっても、何らかのプログラムができるよう、またその内容が効果の高いものになるよう、今後も晴天時、雨天時それぞれの企画を練っていきたい。
■当日の様子
【屋内学習会】
残念なことに、川に入れなくなりましたが、講師が長年撮りためた写真や映像を活かし、ひろしまの魚の生態やその生息環境を取り巻く課題を解説すると、貴重な産卵シーンなどみんな興味深く聞き入ってしまいました。
天気は良かったので川に入れないながらも、どのような所でどのように網を動かしたら、その種類の魚がとれるかについて、見学・学習しました。
大人は次に来た時のために写真やメモを…子どもたちは石を投げ込んで楽しんでいました(当日もお願いしましたが、次に来る時には安全管理と捕りすぎなどにはご注意を!!)。
【ふれあい体験・まとめ】
屋内に戻り、現地で事前に採集していたカジカやイシドジョウといった希少種について、実際に目で見たり、希望者は触ったりしながら、子どもから大人まで楽しく学びました(採集した魚は当日午後にリリース、写真に写っているペットボトルは保冷用のもの)。
【おまけ】
今回中に入れなかった、安芸太田町加計の丁川(よろがわ)のポイントは、比較的安全で、かつ上流で生活排水が流れ込んでいない、川のプログラムに適した貴重な場所です。〈本当に水がきれい!!〉
採集についても内水面漁業にあまり迷惑がかからず、許諾等の調整が容易で、今回実施した専門家として評判が高い団体でなくても、活動が可能ですが、初めて利用する場合は経験者の助言等を得て下さい(くわしくは今回の申込先へ連絡を)。