[静岡]椎ノ木谷保全の会 人と共に生きる里山「椎ノ木谷」の生き物のにぎわいを楽しみ、考え、保全しよう。
秋の草花と外来種
■実施日:2012年9月29日(土)13:30~16:30
■プログラム内容:
まずは室内で、秋の植物がなぜ秋になると咲くかのメカニズムを説明。
外来種についても、その定義や性質、問題について解説し、浜松で問題になっている外来種や、椎ノ木谷で気をつけなければいけない外来種を紹介しました。
それから椎ノ木谷特別緑地保全地区を散策し、広場、湿地、植林区画、田畑などを歩いて、秋の草花を観察しました。ルーペや実体顕微鏡を使って、細かい部分の観察もしました。
椎ノ木谷の外来種の割合は約20%とのことでしたが、広場や植林区画は外来種が多種多数あり、在来種の存在がかすむほど!
予想以上に外来種の繁茂ぶりに、その影響力の強さを実感しました。
最後に再び室内に戻って、ふりかえりと外来種や里山の保全について意見交換をして終了しました。
「ススキの葉で指が切れてしまう訳は…ルーペで見てみましょう」
■観察した生物
<外来種>
メリケンカルカヤ、アレチヌスビトハギ、シマスズメノヒエ、オオニシキソウ、アレチニシキソウ、セイヨウタンポポ、ウラジロチチコグサ、シロツメクサ、ジュズダマ、アメリカセンダングサ、ベニバラボロギク、オオアレチノギク、ヒメジョオン、モウソウチク 14種
<在来種>
ツクシハギ、ヒガンバナ、キツネノマゴ、ヌスビトハギ、ヤブラン、カナムグラ、チヂミザサ、メヒシバ、キンエノコロ、アリドオシ、ヤマアザミ、ヌマダイコン、ミゾソバ、ボントクタデ、ノダケ、ムラサキシキブ、ゴンズイ、ヤブミョウガ、ノリウツギ、ヒヨドリバナ、オギノツメ、サクラバハンノキ、タラノキ、ヨメナ、イヌタデ、ツユクサ、ミズヒキ、センニンソウ、エビヅル、ミソハギ、カヤツリグサ、ヒカゲイノコヅチ、イヌビエ、シロバナサクラタデ、ケイヌビエ、ヒメクグ、ムラサキサギゴケ、ヒナタイノコヅチ、チカラシバ、ツリガネニンジン 40種
「モウソウチクも中国からの外来種です。放置すると竹がはびこって里山を喰ってしまう。これは10年かけて手入れしなおした竹林です。」
■参加者:一般6名+講師・スタッフ4名、計10名 でした。
■性別:男性 4名、女性 6名
■年代:40代 1名、50代 3名、60代 3名、70代以上 3名
■居住地:中区富塚町 3名、北区 3名、その他の中区 3名、西区 1名(会場は中区富塚町)
■アンケート回答:大人 5名 満足度 94.0%
■椎ノ木谷に来るのは:初めて 1名、来たことがある 3名、よく来ている1名
先生の貴重な薀蓄をメモメモ…。書かないと忘れちゃう!
■参加者の感想:
・アジサイや植林がされていたことに少々疑問を感じました。田んぼの稲穂や水辺、虫の音、植生がステキでした。椎ノ木谷の山野草を大切にしてほしい、椎ノ木谷の植物を増やしてほしいと思いました。 また四季を通じて開催して下さい。(70代女性)
・外来種がこんなに多いとは思いもよりませんでした。事前にお話を聞いてから観察したので、理解が深まりました。ひっそりと咲いている在来種の花々の美しさにも感動しました。ボントクタデやシロバナサクラタデの名前はしっかり覚えました。またルーペや顕微鏡で何気ない葉をよく観察する楽しさも格別なものがありますね。 (60代女性)
・ここにこれだけの保全地域があることは知らなかった。大切にしていきたいですね。(70代男性)
・外来種の多さに驚きました。そして外来種の悪影響の現場を見せていただき、その問題点を実感できました。楽しかったです。 (50代女性)
・数が多く覚えないが、いろいろの花が咲いていて、ゆっくり観察でき楽しかった。(60代女性)
秋の七草、ススキをバックに。ヒガンバナが目に鮮やか!
■プログラムを実施して苦労した点:
・イベントシーズンで、地域のお祭りや子どもの運動会などと重なり、参加者がなかなか集まらなかった。
・台風接近で、参加を申し込んでいた会員が急遽脱穀作業に追われ、参加者が減った。
■実施してよかった点:
・ちょうどヒガンバナが咲き初め、秋の花の鑑賞にはちょうどよいシーズンだった。
・人数が少なかったので、じっくり植物を観察することができ、また先生との質疑もたっぷりできて、満足度が高かった。
・秋の草花の記録をとることができた。
・外来種の問題について、座学と実地で問題をよく理解することができた。
■寄付が生きたと感じる点:
・実体顕微鏡を購入でき、今後の調査・観察に活用ができること。
・様々な植物図鑑を購入できたこと。