[鳥取]とっとり・なんぶ手自然ネットワーク「サトノテ」 ブッポウソウが息づく豊かな里山の保全活動
農家訪問〜蔵と薪ストーブと富有柿〜
■プログラム実施日:2012年11月24日(土)
■ 当日の大まかなスケジュール
集合場所から車で今回のメインフィールドの富有柿の柿畑まで移動。手の平にあまるくらいの大きな柿が出迎えてくれました。井田さんの柿畑は次世代の木を育てながら、背丈も抑えているので、とても広々としていて、子どもたちがさっそく走り回って土や葉っぱの感触を楽しんでいました。同時に、冬鳥たちの貴重な越冬場所でもあり、小鳥を狙ってオオタカやハイタカも複数確認され、夜はフクロウも見られる場所として紹介しました。ちなみに、この近隣はブッポウソウの行動圏にもなっています。
柿もぎの後は、井田さん宅でランチタイム。井田さんが育てたアイガモ田んぼのアイガモ肉と、同じく井田さんが栽培した全粒粉の強力粉を使った鴨汁を頂きました。薪ストーブの燃料は柿や梨を剪定した枝や、周囲の雑木林から得ることができ、エネルギーの循環を実地で見て頂きました。
お昼を挟んで、時間にゆとりをもたせ、有機米とアイガモと柿・梨を育てている専業農家の暮らしにゆっくり触れて頂きました。15時解散でしたが、井田さん宅が気に入った子どもたちはなかなか帰りたがらない様子も見られました。
詳細は「サトノテ・ブログ」の当日の記事にでもご覧頂けます。(http://blog.zige.jp/tesizen/kiji/496460.html)
【井田さんの富有柿畑で記念撮影】 | 【手間暇かけて育てられた柿】 |
【みんなで柿畑の中を探険します】 |
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【アイガモと石臼挽き小麦の汁】 | 【テントの下でランチタイム】 | ![]() |
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■プログラムを実施して
・参加人数:19名(大人10名子供9名) アンケート回答者:17名
・参加された方の満足度(割合):満足度94.4%
■参加者の感想
・楽しい事がたくさんで時間がたりないですね。(40代・女性)
・毎度思うのですが、このような自然体験を仲間と一緒にできること(させて頂くこと)が本当に有難いです。子どもたちの心と身体に、この体験が刻まれていくことが素晴らしいと思います。(30代・女性)
・有料になっても参加したいです。ぜひ継続をよろしくお願いします。(30代・女性)
・お昼のすいとんがとてもおいしかったです。子どもたちが広い柿畑を走り回っている姿が一番印象的。(30代・女性)
・子供も大人も楽しめて日常ではなかなか体験できないことを出来る貴重な時間です。ありがとうございました。(40代・男性)
■プログラムを実施して苦労した点
今回は、井田さん宅で車を止める台数が限られていましたので、集会所への誘導がいまいちスムーズに行えなかったのが苦労点の一つでした。それ以外は全く順調で、お天気も曇空でしたが、ほぼ無風で11月末の山陰にしては、恵まれた条件でした。園児さん、小学校低学年さんが多い中で、スタッフも増員したり、時間にゆとりをもって折々の解説もこまめにさせて頂きました。薪ストーブコーナーがやや狭い空間だったので、参加者の方がじっくり薪ストーブをかまう時間がとれなかったのは、心残りでしたが、これをご縁にプライベートでも遊びに来てもらえればと思います。
■プログラムを実施してよかった点
普段お店に並んでいる柿を見たことがあっても、どんなところで育てられているかは、機会がないと現場を見られないので、実際のフィールドに来て頂き、みなさんがそれだけで喜んでいらっしゃったのが印象的でした。専業農家の営農の様子と野生生物のつながりをも柿畑で解説しましたが、多くの方が、柿畑や梨畑をオオタカヤやフクロウなどが利用していることに驚かれていました。実際、柿もぎ中に、今は減少していると言われているツグミの群れが通過しました。子どもたちが走り回り、連れて帰る柿をじっくり探したり、双眼鏡で鳥を探したり、柿の葉っぱでお面を作ったりと、自分たちで遊びや、することを自発的に見つける姿が良かったです。専業農家の営みを少しだけ知って頂く企画でしたが、これが関心を深めるきっかけにつながればと思います。これまでは、
■特に、寄付が活きたなーと感じた点
本企画では、普段は高級食材としてなかなか気軽に購入できない、アイガモ田んぼの鴨肉と国産小麦を石臼でひいた全粒粉の強力粉ミナミノカオリで作った団子、そして地元の野菜をたっぷり入れたを鴨汁の食材費がかなり助かりました。また、雨天時用の大型テント、薪ストーブ小屋で使用するテーブル、井田さんへの講師謝金などで、寄付を使わせて頂きました。備品は今後も活動で頻繁に活用させて頂く予定です。