[鳥取]とっとり・なんぶ手自然ネットワーク「サトノテ」 ブッポウソウが息づく豊かな里山の保全活動

里山素材でリース作り

■プログラム実施日

2012年12月22日(土)10:00~12:00

 

 

■ 当日の大まかなスケジュール

 南部町立法勝寺図書館2階会議室にて、10時より開催。始めにサトノテの活動についてお伝えし、スタッフ紹介、参加者様の紹介の後、講師の廣池先生からの注意と簡単な説明を聞いて頂き、10時15分頃より作業を開始しました。

サトノテのリース作りの特徴は主に南部内で採取したもので、かつ使用する材料の種名を意識しているところです。参加者の方に丁寧に植物の解説をしながら、作業の見守りをしました。今回土台に使ったのは、会長が育てた梨(幸水)の枝で、毎年選定作業のために大量に出る廃棄物ですが、リース素材としてかなり有用な特質を持ち、その風味と色合いを生かして参加者の方が思い思いに製作に取り組みました。所要時間は約1時間半で、ツリーやスタンド、リースなど様々な作品が仕上がりました。

 

まとめで、リースの素材は手入れされている里山に豊富に見られ、薮刈りをこまめにしている手入れされた林縁での生育が目立つことをお伝えし、適度な素材集めが自ずと林縁管理にも繋がってくることと、そういった環境は生物多様性度も高い傾向があることを説明しました。最後に記念撮影をして、それぞれみなさんに自作品を持ち帰って頂きました。

詳細は「サトノテ・ブログ」の当日の記事にでもご覧頂けます。(http://blog.zige.jp/tesizen/kiji/507252.html

 

 
 
 【まずは土台をつくります】  

 【様々な素材を

好きなだけ選べます】

   【カラフルな素材もずらり】
 
   
   
 【梨の木の枝でツリーが完成】    【フレームのオブジェも完成】    【作品を持って記念撮影!】

 

 

■プログラムを実施して
・参加人数:24名(大人14名子供10名)  アンケート回答者:18名  
・参加された方の満足度(割合):満足度100%

 

 

■参加者の感想

 ・リース作り、なしの木の枝を組むのが楽しかったです。4才の子供も手伝ってもらいながら、好きな材料で作れて嬉しそうでした。(30代・女性)

 ・時季にあったよいプログラムでした。なかなか個人では取り組みにくいのでよい体験でした。(30代・女性)

 ・2人の子どもの個性が光る作品ができて、それぞれ満足そうな顔をしていました。(30代・男性)

 ・こんな豊かな素材での創作活動はまず他ではできない!梨の木の美しさにも気付けてよかったです。(30代・女性)

 ・素材を集めるところから参加できるともっと楽しいと思います。(40代・女性)

 

 

■プログラムを実施して苦労した点
 今回は、製作時間を十分取ることを優先し、素材のひとつひとつの解説の時間を作れなかったので、作業をしているみなさんのお席のそばで、使っているものについてお話しをさせて頂きました。完成して聞きにこられた方の中には、使用したネイチャークラフト素材を確認してメモをとられる様子も見られました。素材集めからプログラムに入れられればよかったのですが、乾燥する時間やフィールドの問題もあり実現できなかったことが残念です。

 

 

■プログラムを実施してよかった点
 普アカマツの松ぼっくりや、ノグルミ、ヤシャブシなどの実の殻が、数個単位でネット上で販売されている資料も素材と一緒に展示しました。そのへんに転がっている里山の素材に経済価値が付加されていることに、どなたかが「そうだ葉っぱを売ろう!」と同じだということに気付いていらっしゃいました。採集できる場所は限られているので、私有地等では許可が必要なことも合わせて説明しました。サルトリイバラやノイバラなどの実の付きが気になるようになって自然に意識がより向くようになったという声も聞き、実施して良かったと感じました。

 

 

■特に、寄付が活きたなーと感じた点  

 本企画では、フラワーアレンジやリース作りで各所で講師をされている廣池先生にきて頂きました。有料でお招き出来たのも寄付のおかげです。また、製作に使うグルーガンの接客材などの消耗品もあわせて用意することができましたので、助かりました。

 

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