[鳥取]とっとり・なんぶ手自然ネットワーク「サトノテ」 ブッポウソウが息づく豊かな里山の保全活動
絵本で楽しむ里山の生き物たち
■イベント実施日:
2013年1月26日(土)10:00~12:00
■ 当日の大まかなスケジュール
南部町立法性寺図書館2階会議室にて、10時より開催。
最初は、今回お手伝いに来て下さった廣池先生が、いわむらかずお氏の「14ひきのぴくにっく」の読み聞かせからスタート。愛ある作品に、作家さんの持つ愛とは何かというお話しでプチ講義がスタート。「愛」の反対は「無関心」。絵本に描かれている生き物の姿によって、里山の自然の生態系が分かっている作家さんかどうか、フィールドを知っている作家さんか、そして自然や生き物に対する作家さんの愛や関心、愛おしみ、慈しみが読み取れるポイントをクイズ形式に進めました。全部で5問。カエルの前足の指は何本?因幡の白兎、皮を剥ぎ取られる前の毛の色は白?茶色?キツツキが子育てする木はまっすぐ?斜め?など。ぬいぐるみや実際描かれている絵本を使っての解答に、園児のみなさんも一生懸命話しについて来てくれました。絵本も人も、情報も、時代も国も、怪我も病気も全てご縁。夥しい数の絵本の中から、素敵な出会いとご縁がありますように、ということでプチ講演会を締めました。
最後にお気に入りの絵本やぬいぐるみを持って記念撮影、終了後もみなさんお話しが盛り上がっていました。
*詳細は「サトノテ・ブログ」の当日の記事にでもご覧頂けます。(http://blog.zige.jp/tesizen/kiji/519973.html)
【始めに読み聞かせタイム】 | 【ホルスタインはどこが白い?】 | 【因幡の白兎は白?茶色?】 | ||
【愛ある作家さんの絵本たち】 | 【絵本を持って記念撮影】 |
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■イベントを実施して
・参加人数:18名(大人9子供9名) アンケート回答者:10名
・参加された方の満足度(割合):満足度112.5%
■参加者の感想
・初めて知った事もあったし、絵本で指の数とか気にした事はないので、絵本一つでも観察すると面白いと思いました。(40代・女性)
・絵本大好きですが、生き物に愛を持って正確に描かれているか注目したことがなかったので、とても新鮮で興味深かった。楽しかったです。(30代・女性)
・一番印象に残った事は、ゆりかちゃんの読書メモファイル。(30代・女性)
・生き物観察の視点からの絵本は普段と違う発見があり面白いと思いました。(30代・男性)
■ イベントを実施して苦労した点
今回は、会場となる図書館2階が、因幡の白兎の絵本原画展が開催され、1/3のスペースでの実施することになりました。会場変更をするか、狭い中での実施に、椅子を使わずマットを敷いて座布団を運び込むか、会議テーブルを使って進めるか、開場直前まで方向が決定できなかったのですが、
参加者の人数からパイプ椅子のみとホワイトボードでの開場作りを選択し、結果かえって参加者の方との距離感が縮み、狭さが功を成した流れを得ました。
■イベントを実施してよかった点
本企画は、厳冬期の屋外企画より天候に左右されにくい屋内企画案として実施した内容でした。里山の豊かさや、二次自然を知る上で、よく題材にされる自然・生き物絵本に的を絞り、実質約1時間の内容でしたが、他の絵本企画ではあまり見られない切り口だったということで、参加者の方からも良い手応えを頂きました。サトノテとしては初めてのテーマでしたが、今後の可能性を感じました。
■特に、寄付が活きたなーと感じた点
本企画では、里山環境を考える上で、自然観察指導員がお勧めする絵本作家さんを紹介する側面もあり、開場として使わせて頂きました南部町立法勝寺図書館さんからも、多数の絵本を資料としてお借りました。しかし、在庫がない絵本もありましたので、今後の活動でも利用出来る内容の生き物絵本を数点購入させて頂き、大変助かりました。