[鳥取]とっとり・なんぶ手自然ネットワーク「サトノテ」 ブッポウソウが息づく豊かな里山の保全活動
アイガモ田んぼでカエルの卵探し!
■プログラム名:アイガモ田んぼでカエルの卵探し!
■プログラム実施日:2013年3月30日(土)10:00~12:00
■ 当日の大まかなスケジュール
今年の春は桜の開花が早かったようにカエルの産卵と孵化も早く、全てオタマジャクシになっていました。田んぼの水も干上がる寸前でしたので、おたまじゃくしをすくってビオトープに移動させる救出大作戦となりました。県のレッドデータブック掲載種のコオイムシやツチガエル、アカハライモリをはじめとした田んぼの環境を好む小動物が多数確認でき、良好な二次自然であることを生き物たちが証明してくれました。
四半世紀前、半世紀前は、このような環境が日本各地に普通にあったにもかかわらず、昨今希少な場所となったことをお伝えし、生き物たちの賑わいがある田畑や山林を次世代に残していければと、今日の楽しさを受け継いで行けることを願って締めました。
*詳細は「サトノテ・ブログ」の当日の記事にでもご覧頂けます。
http://blog.zige.jp/tesizen/kiji/543437.html
【カエルの卵は既におたまじゃくし】 | 【おたま救出大作戦】 | 【ビオトープでも生き物捜索】 | ||
【ヤゴにドンコにドジョウも!】 | 【逃がす前に記録をとります】 |
【最後に記念撮影!】 |
■プログラムを実施して
・参加人数:23名 アンケート回答者:21名
・参加された方の満足度(割合):満足度96%
■参加者の感想
・子どもたちがどろんこになりながら貴重な生き物を一緒に探せたことはとても素晴らしい経験でした。(30代・女性)
・小動物を探す楽しみを感じられました。(30代・男性)
・生き物が豊かにいるアイガモ農法の田んぼで遊べて貴重な体験でした。子どもたちも自由にあみですくってつかまえて楽しそうでした。(30代・女性)
・イモリが希少であると教えてもらったことが一番印象的でした。どこにでもいると思っていました。(30代・男性)
・オオコオイムシがもう卵を背負っていたことが印象的でした。(30代・女性)
■ プログラムを実施して苦労した点
今回は、春の動きが早いことから、当初の目的であったアカガエル類の卵塊のカウントはできませんでしたが、早春の田んぼで、すでにオタマジャクシがいることや、一見なにもいなさそうな水辺に網を入れたら次々と生き物が見つかったので、素材に事欠かず企画を終えることができました。しかし、大量のオタマジャクシは、まだ十分成長しておらず、ニホンアカガエルとヤマアカガエルの識別点である背中の黒い2つのホクロがある個体が見つけきれなかったので、一律アカガエル類ということで記録をせざるを得なかったのは残念でした。
■プログラムを実施してよかった点
本企画は、8月25日に実施したアイガモ田んぼビオトープでの生き物探しと同じフィールドで、春の季節との違いも体感できる点では、年間イベント中唯一の内容でした。夏に参加された方のリピーターもあり、同じ場所に違う季節で入ることができたのも利点の一つでした。
■特に、寄付が活きたなーと感じた点
本企画では、水槽用の小型網と、川虫獲り用の網を新調させて頂きました。おかげで採集もスムーズにでき、沢山の水棲生物を見つけることができました。