[鳥取]とっとり・なんぶ手自然ネットワーク「サトノテ」 ブッポウソウが息づく豊かな里山の保全活動

廃線ウォークを通して里山景観の価値を考える

 

■ 当日の大まかなスケジュール

 挨拶、流れ、注意事項等伝達のあと、さいはく公民館から西伯郵便局前で旧法勝寺駅の解説からスタート。そのまま、かつて線路が通っていた通称「電車道」をゆっくり歩きながら、水路の流れや、道端の草花を楽しみ、米子方面に向かって北上しました。途中復習箇所で、かつての駅の痕跡を講師の先生に丁寧に説明して頂き、住宅地や田畑が広がる秋の風景の中をゆっくり進みました。虫やヘビや花やカエルの観察に、終点近くの天津駅付近からは、山陰最大級の前方後円墳を見て頂き、希少種であるコハクチョウが周辺に冬期採餌に飛来することを説明させて頂きました。帰りはバスで戻り、お昼前に図書館に到着。2階会議室にてまとめの時間をとりお開きとなりました。

 

   

元法勝寺駅付近の住宅地

 

 

電車道で落ち葉拾い

 

 

田園風景の電車道

 

   
天津駅までもうちょっと   旧天津駅で記念撮影   図書館で門脇先生のお話

  

 

■プログラムを実施して

・参加人数:23名 アンケート回答者:18名  

・参加された方の満足度(割合):満足度81.1 %

 

 

■参加者の感想

・ ・門脇先生のお話し、地元の方の体験談を直接聞けて良かった(50代・女性)

・ ・小さい子供にはアスファルトの道2時間は少しキツかったかなと思います(30代・女性)

・ ・列が散漫になって自由散策になってしまい、楽しかったけどメインの話を聞きそびれてしまいました(30代・女性)  

・ ・電車をイメージしながらのウォーキングしたらのんびりした気持ちになれました(30代・女性)

・天候に恵まれて必勝時廃線を楽しむことができました。リフレッシュできました(30代・男性)

 

 

■プログラムを実施して苦労した点

 今回は、法勝寺電鉄線廃線跡の舗装道路を約3.5キロに渡って歩きながら、駅の名残や里山の景観と周囲に見られる生き物とを見て頂く企画でしたが、参加されたお子様が全員、就学前と小学校低学年でしたので、歩くスピードに大きな差がでてしまい、講師の先生についていけたご家族は、電車の解説を聞く事ができましたが、後方では追いつくのに懸命でなかなか周囲を見てもらう余裕がなかったのではと思います。受付時、もしくは募集宣伝の時に、小学校中学年以上向けとしておくべきだったかも、というのが一番の反省点です。

   

 

■プログラムを実施してよかった点

 サトノテとしては、これまでの企画とかなり味の違う内容でしたが、かつて、この町に電車が走っていたことと、車両が県の文化財に指定されたことを知って頂く貴重な機会だったと思います。また、普段は車で素通りするような場所でも、立ち止まれば、水路で泳ぐ魚や、草花に、虫に、ヘビにと様々な生き物たちが息づいていることを感じてもらえたと思います。山並みや田畑、丘陵地に、適度な宅地がある里山景観そのものが、町の資源であると改めて感じました。

 

 

 ■特に、寄付が活きたなーと感じた点  

 南部町文化財保護審議員をされている門脇威先生をお招きし、法勝寺電車の詳しいお話しを聞くことができました。また、復路で南部町社会福祉協議会からバスをチャーターすることができ、南さいはく地域振興協議会より運転手の手配もして頂き、町内の施設を利用しての大型バスを利用することが可能となりました。

 

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