SAVE JAPAN プロジェクト 2021-2022

レポート

【情報発信】中津干潟アカデミア〜自然の力で解決〜 生態系減災について考える

2023年02月12日(日)実施
  • 藻類

レポート

今年の中津干潟アカデミアのテーマは≪EcoーDRR≫生態系を活かした防災・減災
一般参加はオンライン配信聴講

午後のシンポジウムで、研究者からのEco-DRRに関した研究の話題提供があり、
生物系研究者、土木系研究者らと知見を広める良い機会となった。

日本文理大学のN先生が、土木防災コンクリート施策の進行は、行政の責任ではなく、
安心と早い対応を求める、自分事としない地域住民が強く言い始めたからだと。
その言葉には、あっと気づかされました。

その時代の波を影響を受け、希少種になった生物が多いと思われます。
昔に戻るという事ではないですけど、少しでも生物多様性の保全と人を守る防災・減災が
地域でいい関係になることを、あらためて考えた次第です。

実施団体である水辺に遊ぶ会の報告もつけて総括とします。当日資料もあります。
 中津干潟NETアカデミア報告ページ

当日のスケジュール

09:00 開場
09:30 開会、主催者挨拶
       来賓挨拶(奥塚中津市長)、来賓紹介
       スポンサーメッセージ(ビデオ:損害保険ジャパン大分支店鈴木様)
09:45 研究発表
       和田太一氏(ビデオ:NPO法人南港ウェットランドグループ)
       『舞手川河口の自然環境~生きものの観点から護岸をセットバックしたことの意義~』
       太田博之氏(NPO法人水辺に遊ぶ会)
       『2022蛎瀬川河口のヨシ原リバークリーンについて』
       都甲由紀子氏(大分大学教育学部准教授)
       石本彩葉、塩﨑怜央、後藤るな、村本玲司(同 学部生)
       『中津干潟の環境保護活動に繋がる帝王紫教材の開発』
       田井明氏(九州大学工学研究院環境社会部門准教授)
       『干潟の岸沖方向の土砂堆積特性とその生物環境的役割』
       世古雅樹(水産大学校生物生産学科4年)
       『干潟の貝類を支える食物網
         ~貝の餌はどこから来るの~』
       土井春香(水産大学校生物生産学科4年)
       『塩性湿地を利用する魚たちは何を食べている?
         ~塩性湿地は魚たちの成長を支える場~』
       野副 樹(水産大学校生物生産学科4年)
       『ニホンウナギ稚魚期における基質選択と捕食リスク』
       大城純一(日本文理大学工学部4年)
       『中津干潟における体験活動による子供の心情の変化に関する研究』
11:45 中津の海の絵コンテスト表彰式(別事業)
12:20 昼休憩
13:10 シンポジウム 司会 池畑義人氏(日本文理大学工学部教授)
       山下茎三(NPO法人おおいたNPOデザインセンター)
        SAVEJAPANプロジェクトがEcoーDRRに取り組む
       講演『山国川と中津干潟の広域土砂動態と干潟の泥質化機構の解明』
        鵜崎賢一氏(群馬大学大学院理工学科 准教授)
      シンポジウムテーマ『自然の力を活かす 生態系減災について考える』
       話題提供『ラックをNbS、Eco-DRR、
            NNBFなどに活用(海岸生態系)』
        須田有輔氏(水産大学校名誉教授)
       話題提供『河川工学の立場から(土木)』 
        中西章敦氏(日本文理大学工学部准教授)
       パネリスト 
        田井 明氏(九州大学工学研究院環境社会部門准教授)
        鵜崎賢一氏(群馬大学大学院理工学科 准教授)
15:50 閉会式、総括
16:00 終了、その後片付け

実施内容




開会式




研究発表の様子




研究発表の様子




シンポジウム パネルディスカッション




閉会式 記念撮影

このイベントで得られたこと

・Eco-DRR(生態系と防災減災)について、関係者・スタッフと意識の共有ができたこと
・中津干潟のセットバック護岸の設置経緯(干潟に関するステークホルダーで話し合いの結果の工法)と生態系への保全が守られたことを知っていただけたこと

参加者の声

  • (オンライン チャット) 中津干潟のセットバック護岸があるのがわかり、昔から干潟の生きものを中心に据えての対応をしていたことがわかり、有意義だった。

イベント実施結果

参加者数
午前聴講者数 131名 午後聴講者数  60名 来賓・話題提供等関係者・スタッフ数 48名
アンケート回答数
- (なし)
実施してよかった点
・新しいアカデミア研究者が増えた
・干潟の魅力を伝える幅が広がった
・世話人や事務局以外の連携を考える機会となった
・実施団体会員が活動発表にこぎつけたこと
実施して苦労した点
・会場のインターネット環境の設置
・会場の音声、映像カメラ、パソコン、ネット配信の調整に時間がかかった
・事務局のアクシデントで準備が遅れて資料等がギリギリになった
・海岸部でのEco-DRRの説明が難しいが研究者らの意見が役に立った
特に寄付が活きたと感じた点
・話題提供者、講師の旅費
・オンライン機材の調達

メディア掲載

2月11日(金)大分合同新聞告知記事

主催・共催
主催 特定非営利活動法人水辺に遊ぶ会

共催 中津市
   中津市教育委員会
   特定非営利活動法人おおいたNPOデザインセンター
協力・後援等
協力 認定特定非営利活動法人日本NPOセンター
   水産大学校(南條研究室)
   日本文理大学(池畑研究室)
   大分大学(都甲研究室)
   群馬大学(須崎研究室)
協賛
損害保険ジャパン株式会社