[石川]みんなで守ろう!いしかわの希少生物

★SAVE JAPANプロジェクト活動報告★2011.06.30

★6月11日・・・①「日本列島の南限地に咲く ウミミドリを知ろう守ろう」 

★7月3日・・・②「ホタル観察会                 全国イベント開催時期はこちら

 

★―★―★―★―★―★―★―★―★―★―★―★―★―★―★―★―★―★―★―★ 

■イベント:日本列島の南限地に咲く ウミミドリを知ろう守ろう

--------------------------------------------


■実施日:平成23年6月11日(土)

--------------------------------------------
当日の大まかなスケジュール
・近年、開花時期が早くなってきた岩場の海岸湿地に咲く希少植物ウミミドリ他、同海岸に咲く植物を観察し、希少植物生育地周辺にゴミの不法投棄や野焼きが止まらず悪化する生育環境を目の当たりにして、ゴミ収集を実施した。
・ウミミドリの生態などについて講師の講演終了後、地区外と地元人の参加者を交え、希少植物ウミミドリ保全の問題や方法について 意見交換を実施した。

ishikawa.png 

【左:ウミミドリ生育地保全のため、参加者が漂着ゴミを回収1】
【右:ゴミ焼きのとなりで ウミミドリ南現地を観察1】

ishikawa3.png
【観察後の意見交換で 地元参加者の解説を聞く】


当初、参加募集でお伝えしていた内容と大きく変わった点について

出発時に雨が上がったため、プログラム内容の変更はありませんでした。

---------------------------------------

イベント実施をして
・参加人数/定員33人/35人
・33人中アンケート満足度欄の解答者が24人 内、満足度100%が5人、
平均満足度は83.75%

---------------------------------------

イベントを実施して苦労した点 
・参加者対象年齢を小学生以上で 個人も家族もOKとしたため、グループ分けの方法を苦慮したが、花の写真活用で新たな分け方の発見に繋がった。
・午前6時には土砂降りで、参加者受け付け時まで雨がぱらついていたが、出発時に雨が上がり、観察時には青空が出て やれやれでした(やっぱり俺は 晴れ男~)

---------------------------------------

イベントを実施して団体にとって良かった点
・希少動植物保護支援の目的を持つNPO法人日本中国朱鷺保護協会が、身近な希少種の保全活動プログラムに携われたことと、プログラム中にも参加者の満足度が高かったため、スタッフ間の意識の向上に繋がった。

---------------------------------------

特に、寄付が活きたなーと感じた点  
・プログラムを実施出来て 石川県内広範囲から参加者が集まったことです。
・希少動植物保全活動は 継続しないと希少種絶滅に繋がるので、地元参加者の話に「プログラム継続の要望」が あったこと。

--------------------------------------- 

ishikawa2.png

【荒波に削られ痩せてきたウミミドリ1】   【平成22年5月荒波に削られる前のウミミドリ1】

----------------------------------------

参加者の感想

・ウミミドリだけでなく、グループ分けに使用された写真の「道ばたに咲く植物」も知ることが出来てうれしかった。

・友人に知らせ 来年はウミミドリが満開の時に見たい。

・ウミミドリの生育地にゴミがあったり、生活排水が流れ込んだりしているのが かわいそうだった。

・地元に住んでいて初めてウミミドリを見る事が出来て感激しました。せっかく盆栽のように こんもり茂っているウミミドリが1塊あるのに、根っこが露出しています。早急に保護対策をしなければならないのではないかと思う。

・ゴミの不法投棄や野焼きについては 本来 地元住民のパトロールが必要と思われるが、しばらくは行政が中心となって取り締まりを実施して欲しい。


・これまでに参加した植物観察会は見て回るだけのものでしたが、今回は希少種生育地の環境悪化を知り、地元でも問題になっている話を聞くことが出来て大変驚きました。花のそばでゴミの不法投棄や野焼きをするのは本当にやめて欲しい。今後、県民に周知して貰えるよう活動したい。(俵屋)


・ 多くの人に希少植物ウミミドリと上野海岸を知ってもらい 今回のような環境保全に繋がるプログラムを継続して欲しい。(地元区民)

 

★―★―★―★―★―★―★―★―★―★―★―★―★―★―★―★―★―★―★―★

イベント名ホタル観察会

--------------------------------------------

■実施日:平成23年7月3日 

-------------------------------------------- 

当日の大まかなスケジュール
<前半グループ>
・19時00分 丸山公園クラブハウス に集合
 ホタルの生態についての講義
・19時30分 ホタルの観察
<後半グループ>
・19時30分 丸山公園クラブハウス に集合
 ホタルの生態についての講義
・20時00分 ホタルの観察
<両グループ>
・20時30分 解散&クラブハウスに戻ってアンケート記入
・21時00分 終了


ishikawa0703-1.png

 

ishikawa0703-2.png


当初、参加募集でお伝えしていた内容と大きく変わった点があれば、その内容 
集合時間を18時00から、19時00分と19時30分の2グループに分けました。
集合時間を変更した理由は、開催の10日前のホタルの飛翔状況によると、20時15分がピークだったため、
その時間帯に参加者が観察できるようにするためでした。また、申し込みが定員に達するほどの多数だった
ため、観察での集団移動がしやすいように、約50名ずつの2グループに分けました。変更の連絡はメール、
電話、ハガキで行ないました。

----------------------------------------

プログラムを実施されて
・参加人数/定員:105人/100人
・参加された方の満足度
満足35名、やや満足10名、やや不満2名(子ども)、不満0名

アンケート結果

----------------------------------------

プログラムを実施して苦労した点 
観察場所への道路が狭く車の往来の交通整理が大変でした。また、ホタルの飛翔状況は毎年異なるため、
講師の方々が数回の下見で、今年の幼虫の状況などを調査し、気温や天候を考慮した上で最適な日程を決定しました。
結果として、ホタルの飛翔が最も多い週末の、しかも土砂降りの直後の湿気の多い(ホタルが飛翔しやすい)晴れ間という、
絶好のタイミングで観察会を行うことができました。

----------------------------------------

プログラムを実施して団体にとって良かった点 
ホタルを通して全ての生物が絶滅の危機にあることを理解して頂きました。また、ホタルも地域によって光方が違う事で
遺伝子かく乱防止を理解して頂けたと思います。
なお、当団体は、2009年度より、白山市立白嶺小学校の生徒を対象とした自然活動プログラムを行なっていますが、
今回は、小学生だけでなく一般も対象としたことで、石川県内の各地域から、幅広い年齢層の参加がありました。
参加者の方々に、ホタルの光の美しさや、ホタルを取り巻く自然環境の保全について考えていただく機会になりました。

----------------------------------------

特に、寄付が活きたなーと感じた点  
夜間の観察会なので安全対策には必要以上に配慮しました。実質20名の安全対策(交通整理も含め)員を配置して行った結果、
一件の事故もなく安心して観察会が出来ました。また、ホタルの観察場所は丸山公園という広大な敷地内にあるため、事前の草刈りなどの整備など、かなりの人的資源を必要とします。
例年は「尾口ホタルの会」のボランティアの皆様のご協力に甘えるばかりなのですが、今回は、いただいた寄付で、心ばかりのお礼をすることができました。また、「ホタルの生態と観賞マナー」のチラシを作成して、参加者の皆様に配布することで、ホタルに関する講義や観察会で学んだことを家へ持ち帰ってもらうことができました。

 

 

#

1  2  3  4  5