親子で楽しむ石狩浜の海浜植物観察
レポート
今回フィールドワークに訪れた石狩浜の付近はかつては海でした。
その様子がわかる場所や、石狩浜ならではの海浜植物の観察を行いました。
まずは、はまなすの丘公園付近の整備されたトレイルを歩きながら、周辺の海浜植物を探しました。ハマニガナ、ウンラン、ハマナスなどが見つかりました。主催団体が事前に写真と名前入りのチェックシートを作成してくれており、写真と実物を比べながらこどもたちでも見つけることができました。
ガイドの方から、右手には川があるけれど、かつてはこの川のところまで海であったことを聞きました。
その後、石狩浜へ移動し、引き続き植物を探していきました。コウボウムギ、オカヒジキ、オニハマダイコン、ハマボウフウなどがみつかりました。その他海岸には、くるみなどの木の実、流木などが多くありました。
くるみなどの木の実はこの石狩浜にはありませんので、くるみの木がある場所から川に流れ出て、海を経由して浜へ流れつくそうです。水の力はとても強いことを実感しました。
海岸には砂丘がありました。南からの風を防いだり、海の高波を防ぐ役目があるということです。また、植物の根に砂が積もるため、海浜植物は砂丘を作るために大切な役割を持っているということでした。
その後、石狩浜海浜植物保護センターへ行き、ハマナスの苗を育てるために植えました。ハマナスだけではなく、他のいくつかの植物を植えることで植生が守られるそうです。
周辺で育った植物を乾燥させたものを使用し、ブーケを作りました。
子どもも大人も集中して思い思いの作品を作りました。
石狩浜に移動すると、開放感があるからなのか子どもも大人たちも わあ!っと
それぞれ興味のある方へ遊び始める様子がとても興味深く面白かったです。
人間も植物も自然と共生している様子がよくわかりました。
当日のスケジュール
10:00 プログラム開始
12:30 プログラム終了
実施内容
海辺の自然を知って、楽しむ、フィールドプログラム。
石狩浜を歩いて、海辺に特有の植物を探しましょう。どんな植物があるかな?
ハマナスが育ちやすい環境作りのための刈り取りにもチャレンジ。
刈り取った植物は再利用してブーケを作りました。
このイベントで得られたこと
石狩浜の成り立ち、砂丘の防災・減災への効果。
植物と海の関係。
参加者の声
- ブーケ作りがとても楽しかった!ハマナスの花がきれいだった!知らない植物についてたくさん知れた!
- ブーケ作りでたくさんの種類の植物を使ったこと
- とび虫という虫を初めて知ることができました。ブーケ作りがとても楽しかったです。
- きょうはとてもたのしかったです
- 海、砂浜、植物の関係をわかりやすく知ることができました。ありがとうございました(^▽^)/
イベント実施結果
- 参加者数
- 20
- アンケート回答数
- 14
- 参加者満足度
- 80%
- 実施してよかった点
子どもも大人も楽しく、体験を通して石狩浜について知ることができたこと
- 特に寄付が活きたと感じた点
案内をガイドの方に依頼できたこと、主催団体からスタッフを数名用意することができたこと
- 主催・共催
主催:うみいく
共催:石狩川流域 湿地・水辺・海岸ネットワーク
特定非営利活動法人北海道NPOサポートセンター
- 協力・後援等
協力:特定非営利活動法人日本NPOセンター
- 協賛
- 損害保険ジャパン株式会社